黄瀬だとか木瀬だとかややこしいんです。【黒バス】 (ページ5)

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木瀬、黄瀬。ページ5

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帰り道。大分明るくなってきた空の下で、男子高校生が肩を寄せ合い、歩いていた。

俺は、涼太に夢の話をした。

「......という夢を見たのさ」

「ああ、そのフラッシュは、眩しさで目覚まさないかなー、と思って懐中電灯当てたやつッスね」

コノヤロー...

「で、雨でびしょ濡れは水ぶっかけたからッスね」

だから寒いのか。風邪ひいたらどないすんのや。

「頭打ったのは倒れた時ッスかね。あ、これは自業自得って奴なんで、俺のせいじゃないッスよ？！」

ああ、それはわかっている。俺はお前ほどバカじゃないからな。

「それより、よく自業自得なんて言葉知ってたな」

「うえっ？！Aっちそれ酷すぎッス！」

「駄犬も真面目に勉強してるってことか」

「Aっちー！」

涼太を弄るのは楽しい。中1のときに初めて会った時から、涼太は俺に弄られ続けている。

「じゃ、また明日！」

「おー、明日...明日？！明日日曜だぜ？！」

「...え、Aっち忘れたんスか？！日曜、俺とデートッスよ？！」

「え、ええ？！」

「嘘ッスよw京都特集のロケ。朝10時にデオスタジオ集合ッス」

「了解。じゃ、また」

「はいッス！」

何の京都特集だ？

全くマネージャーから聞いた覚えがない。

そんな事を考えながら、誰もいない家へと向かう。

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朝だ。

朝なのだ。

朝なんだよ。

「寝坊したあああ！！」

今の時刻9:48。10時にデオスタジオ集合だとすると、単純に考えてあと10分だ。

スマホのロックを解除。急いでLINEを開く。

"遅れる！テヘペロ☆"

そう打ちながらジャージを脱ぎ捨て、この前撮影で使ってそのまま貰ってきた服へと着替える。

"ポンポロン"

通知がきたが無視。今は準備優先だ。

必要そうなものを全てジーンズ生地のリュックへ詰め込む。

スニーカーの紐を中途半端に結び、家を出る。

「...A、急ぐぞ」

家の鍵を閉めると、後ろから声が聞こえた。

振り返ると、そこには車の後部座席のドアを開けて待っていたマネージャーがいた。

「サンキューです」

微笑を浮かべて車に乗り込む。

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相変わらず運転は荒々しいが、走っていくよりは早くついた。

「マネージャー、ありがとうございました」

「.....」

相変わらず無口だが、手を振って反応してくれた。

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