黄瀬だとか木瀬だとかややこしいんです。【黒バス】

木瀬、黄瀬。 ページ3

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「なあ、涼太」
「何スかー」


しゃがみ込んで、バッシュの紐を解いている涼太に馬鹿な事を言ってみる。


「可愛い女の子に告られたら俺にくんね？」
「ぶっ！」


汚いぞ。全国の涼太ファンが泣くぞ。


「ついにAっちも森山先輩化したんスか？！」
「いや、由孝先輩程ではないが、可愛い女の子は好きだ」
「初めて知ったッス」
「初めて言ったもん」


2人で更衣室を出て、練習へと小走りする。
Aっちもそういうこと考えるんスね、と小さく聞こえた。


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フットワーク中に、何度もバッシュの紐が解けた。きちんと硬く結んである筈なのに。


「A、どうした？さっきから集中できてないみたいだけど」
「あ、由孝先輩。いや、バッシュの紐が解けて...」
「なんかあるかもな」
「やだな〜、やめてくださいよw」

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「バッと通っちゃったトラックがさ。涼太を轢きずるんだよ」
「どっかのパイナップルさんみたいなこと言わないでくださいッス！」
「上から降ってきた鉄柱にさ。貫かれるんだぜ？」
「だーもう！そういう話題無しッスよ！！」
「だって暇じゃ〜ん」


そう、暇。撮影所へ行くまでの車は、俺のマネージャーの運転なんだけど、どうも荒っぽい。


しかも無口だし。だから暇。


キィッ＿＿＿


「うおっと吃驚したー...」


無言。あくまでも無言。


「涼太だいじょ...涼太あああ？！」


シートベルトで腹押さえつけられて喘いでた。
可愛いなぁ、涼太♡()


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「いいねー、A君！もうちょっと手は下かな〜」
「はい」
「あ、黄瀬君、もぉちょっとスカーフ緩く持ってくれない？」
「こうッスか？」
「ほふっ！いいねー、グッチョブ！完璧！！」


今回のカメラさんはなんだ。ミーハーなのか知らないけど、すごく「俺得っ」みたいな感じで撮影を進めている。

これで収入は安定しているのだろうか。


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「楽しみだな、涼太と俺のツーショが表紙とか」
「そーッスねー...絶対表紙だけで売れるッスよね」
「んなこと言うなよw」


撮影が終わり、制服に着替えながらそんな他愛ない会話を交わす。

外では、ガヤガヤと片付けや次の撮影の支度をしている。


「なあ、涼太」
「どーしたんスか？」
「もし、俺が芸能活動やめるっつたらさ、どうする？」
「そーっスねぇ、…はっ？」
「やだ、阿呆っぽい顔！ウケる！ハイチーズ！」
「はぁ！？ちょっ、ツイッターにあげようとしないでっ！！」


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ラッキーカラー

あずきいろ

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