376話 ページ34
「黄瀬くん!」
俺がコートに戻ってシュートを構えると、Aが俺を呼び止めて俺からボールを奪い
何やら俺の腕を掴んだ
彼女は腕の筋に親指を立てて握っていたため、電撃のような痛みが腕を走って思わず顔を顰めた
そんな俺を見て、やっぱり、という顔をするA
「ここの筋肉痛いのおかしいよ、」
笛を首にかけて、ボールを抱えながら俺の腕を触るその姿はコーチそのもの
「あー…やっぱっスか、、筋肉痛か悪い炎症かわかんなくて…助かったッスわ」
俺がそう呟くと、「別で腕の筋肉鍛えた方が成功率上がるかも」とアドバイスをくれた
彼女の方を見ると、さっきの一年女子軍団がAを蔑むような目で見ながら帰ろうとしているところで
俺は思わず
「A!!!、、俺に、シュート教えてくれないッスか!!!!」
と叫んでいた
その声に反応したファンの子達がギョッとした顔でこっちを見て
それと同時に、何言ってんのお前という顔で俺をみるA
俺は彼女にボールを渡して、「いいからいいから」おなだめながらハーフコートラインよりも後ろに立たせた
ここから入るのは当たり前だろ、という目で見てるギャラリー
あまいっスよ〜
俺は彼女の肩を掴んで逆を向かせて
「見せつけてやってよ」
と耳元でつぶやいた
Aは少し赤くなって、それと同時に意を決した顔をして
ボールを放った
なめらかな弧をえがいて
ボールがリングに触れずにネットの音だけが響く
時が止まったように絶望した顔をする一年のファンの子達を視界に捉えて
俺は手を合わせて「さすがっスね〜!!教えて教えて!」とニヤニヤしながらAに媚を売った
Aは俺をシュートのフォームにして、ここの筋肉を使うの、と一つ一つ説明していく
さっきまで見ていたギャラリー達が少しずつ帰って行く
俺の彼女舐めんなよ!!!と叫んでやりたい
「ちょっときいてる??」
下から聞こえるかわいい怒った声に少し謝って
ニヤニヤしながら俺はもう一度ボールを構えた
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水蓮(プロフ) - りんさん» いえいえ、結構前からの住人ですが18歳になってからも設定がイマイチ分かっていなくて…体調に気をつけて更新なさってください。応援しています! (2020年11月17日 8時) (レス) id: b47f96cd16 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 水蓮さん» 水蓮さん…ご丁寧にありがとうございます。Rものは完全に私の性癖詰まってますので…気に入ってもらえてよかったです( ; ; )今後もよろしくお願いします( ; ; ) (2020年11月17日 8時) (レス) id: 44efae7669 (このIDを非表示/違反報告)
水蓮(プロフ) - 何故かアプリでRものが読めない方、ブラウザで占ツク→設定→コンテンツ検索の順で探してもらうと見れるように設定できます。但し主さんの言う通り無料会員登録をしている必要があるのでお気をつけください。Rもこのシリーズも読みやすくて好きですBy成人済み (2020年11月17日 8時) (レス) id: b47f96cd16 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» リナちゃんと高尾くんもいっぱいイチャイチャさせたくてっっっ!!!!(大声) (2020年11月17日 6時) (レス) id: 44efae7669 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ユキノさん» 占ツクの検索に、直接入力していただければ検索ができると思います。こちらのシリーズは「kisekun-◯」(◯には半角でシリーズの数字)になってます。R18のものは、確か無料会員登録をしていただかないと読めなかったと思います!回答が間違っていたらすみません。 (2020年11月17日 6時) (レス) id: 44efae7669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年11月14日 0時