358話 ページ15
リナside
「高尾くん寝ちゃったね」
「まったく、昨日からはしゃぎすぎたのだよ」
図書室に来て40分くらい
高尾くんは寝てしまった
緑間くんはそんな高尾くんを馬鹿にしながら静かに本を読んでいた手を止めた
「準備とか、大変だったんだろうなぁ」
思わず笑みが溢れて高尾くんのつむじを見ながらそう呟くと、緑間くんが鼻で笑う声が聞こえた
「お前が来るから、張り切りすぎていただけだろう」
その言葉に少し頬が赤くなって、思わず「え、」と口にした
「そういえばこの間は大丈夫だったか」
本をパタンと閉じて私の目を見る緑間くん
…女の子みたいな美人さんだなぁなんて思って
「んあぁ、うん。おかげさまで」
私は目線を逸らしてお礼を言った
「高尾は変に気を使うやつだからな、心開いてくれるまでが長い。しかしその反面開いてくれたら裏切るようなことは絶対にしないのだよ」
少し落ち着いたトーンでそう口にした緑間くんの言葉に、私も頷いて、「うん、だからすれ違わないように勘違いされそうなことはちゃんと説明しあおうねって話になった」と答えた
「まぁ、思ってることあんまり言ってくれないのは変わらないから…好かれてる自信があるかと言われたらないんだけど…」
私の発言に、「何」と驚いた顔をした緑間くん
私も思わず緑間くんをみた
「お前に、想いを伝えないのかこいつは」
私は頭にハテナを浮かべたまま、「そんなにたくさんは聞いたことないかな、?」と言った
彼は大きくため息をついて、小さな声で「毎日聞かされてる俺の立場はどうなるのだよ」とつぶやいた
ん?
「まって、まってまって、え?」
「なんでもないのだよ」
緑間くんがわざとらしく顔を真逆に勢いよく背ける
「緑間くん??」
「なんでもないと言っているのだよ!!!」
私は思わず机に手をついて立ち上がった
「どゆこと?ねえねえ」
「うるさいのだよ!!!ここは図書室だ!!静かにするのだよ!!」
あ、という顔をした緑間くんの元へ視線が集まった
「スミマセンデシタ。」と小さくつぶやいてメガネを直し、緑間くんは座り直した
するとその声で、「…ん、」と目を覚ました高尾くん
「あれ…俺寝てた」
そうつぶやいた高尾くんのせいで、さっきのはなしがうやむやになってしまった
くそぉ
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水蓮(プロフ) - りんさん» いえいえ、結構前からの住人ですが18歳になってからも設定がイマイチ分かっていなくて…体調に気をつけて更新なさってください。応援しています! (2020年11月17日 8時) (レス) id: b47f96cd16 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 水蓮さん» 水蓮さん…ご丁寧にありがとうございます。Rものは完全に私の性癖詰まってますので…気に入ってもらえてよかったです( ; ; )今後もよろしくお願いします( ; ; ) (2020年11月17日 8時) (レス) id: 44efae7669 (このIDを非表示/違反報告)
水蓮(プロフ) - 何故かアプリでRものが読めない方、ブラウザで占ツク→設定→コンテンツ検索の順で探してもらうと見れるように設定できます。但し主さんの言う通り無料会員登録をしている必要があるのでお気をつけください。Rもこのシリーズも読みやすくて好きですBy成人済み (2020年11月17日 8時) (レス) id: b47f96cd16 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» リナちゃんと高尾くんもいっぱいイチャイチャさせたくてっっっ!!!!(大声) (2020年11月17日 6時) (レス) id: 44efae7669 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ユキノさん» 占ツクの検索に、直接入力していただければ検索ができると思います。こちらのシリーズは「kisekun-◯」(◯には半角でシリーズの数字)になってます。R18のものは、確か無料会員登録をしていただかないと読めなかったと思います!回答が間違っていたらすみません。 (2020年11月17日 6時) (レス) id: 44efae7669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年11月14日 0時