黄瀬涼太は好きな子にアタックできません8

356話 ページ13

高尾side

俺が迎えに行けなかったから真ちゃんが迎えに行ってくれたんだけど…
俺のいつもの教室に、リナちゃんがいる
その事実だけでニヤニヤが止まらない

海常のグレーの制服を見にまとって、いつも通りの笑顔で

ていうか黄瀬と白河ちゃんと3人できてたところに真ちゃんがいたら、真ちゃんの彼女になっちゃうじゃねーかよ

真ちゃんはこれからお昼まで自分のクラスのシフトがあるらしくて…。
後でまた合流しようということになった。


俺はリナちゃんたち3人に何したい？と話しかけた

黄瀬はヨーヨー欲しい！って言い始めて、リナちゃんは特に決まってないけど高尾くんがシフト終わるまで待ってるよ、って笑ってくれた

かわいい

他のお客さんもいて、だいぶ賑わってる教室

みんなの視線が俺らに集まっていたのは一瞬で、すぐに騒がしくなった

するとクラスの仲良い男子が駆け寄ってきて
「お前海常なんかの可愛い女の子どうやって捕まえたんだよ」と茶化してきた

「あー…、きっかけ忘れたけど確か去年の海常の文化祭で…だっけな」
俺が顎に手を当てながら答えると、ほかの女子も寄ってきて「いつから付き合ってるの？」と聞いてきた

「7ヶ月くらい？」と俺がリナちゃんの方を見ると、リナちゃんも、うんそんくらいと頷いた

ヨーヨーの担当で座り込んでいる女バスのあの子は、おそらく俺を好き

まあそんなこと気がついてしまう自分が嫌になるけど

だから今日リナちゃんがきてくれて遠回しに伝えられて良かったと思った。

そんなこんな話していたら10分が経って、俺のシフトが終わった

俺はリナちゃんと黄瀬たちを教室に置いて控室に着替えに行って

すぐさま制服を着て教室に帰ってきましたとさ

「まわろっか」

俺がそういうと、リナちゃんは笑顔で頷いた

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