▲真実-226-▲ ページ9
根拠なんて、大してないけれど。
それでも降旗がそう言い切れたのには、ちゃんと理由がある。
降「確かに初めて会った時のあいつは…まだ、勝利にしか目がなかったから、俺達からしてみればちょっと歪んでる風にも見えたけど。
俺達は警察の人達とは違って、生前の、それも仲間を大事にするようになった赤司を、目の当たりにしてる。
…あいつの事を顔写真でしか知らないような人間とは、少なくとも違う。」
事件から数日も経たぬ内に、捜査本部の人間は犯人を赤司征十郎だと決め付けた。
警察は、山道や邸内にあった銃等から彼の指紋が出たと言っていたが、資料の展開などはされなかった。
それはつまり、とりあえず指紋が出たからこいつが犯人じゃないか、という杜撰な捜査だったのだろう。
悲しいことに、彼らは警察でありながら、降旗や真澄達の万分の一も、犯人を突き止めようとはしていないのだ…。
真「……降旗さんなら、そうおっしゃって下さると思ってました。
そこで、協力して頂きたい事があります。」
降「協力?」
由「いきなりで申し訳ないんですけど。
あたし達、真犯人が誰なのか…自分達で追っ掛けてるんです。」
由貴菜が言うには、事件後マスコミで犯人が赤司だと断定されてからすぐ、二人は独自の捜査に乗り出したらしい。
由「つっても最初はあたし達二人だけ、中学生…それも受験生二人だから、中々時間が取れなくて、特に出来る事もなかった。
けどね、高校に入ったら仲間が増えたんです。」
真「今日は予定が合わなかったので、いないですけど。
…知り合いが警察の方だそうで、今はその警察の方にも協力して頂いてます。」
何でも、その警察の方が。
真「亡くなった…誠凛高校の、雛宮Aさんの保護者なんだそうです。」
降「………!?
ほ、保護者って……。」
真「あ、でも血縁関係にはないそうで。
…あくまで同居人、みたいな感じだとおっしゃってました。」
降旗はそこで、初めてAの保護者が警察の人間だと知る。
だがそんな事より、犯人が赤司と断定されてすぐに動き出し、今や警察の人間までも味方に付けているこの二人の少女に面食らっていた…。
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そろそろ桜井たんのほのぼのラブい小説をあげようかと←
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時