▲真実-225-▲ ページ8
高校生合同合宿殺.人事件。
それは今から一年ほど前、岐阜の山荘にて起きた、降旗にとっては忌々しい以外の何物でもない事件だった。
この事件は、当時の誠凛、海常、秀徳、桐皇、陽泉、洛山バスケ部のレギュラーと、マネージャー達が参加した合同合宿にて、一人を除く全員が無惨に殺.された痛ましい物で、犯人がまだ捕まっていない。
いや、捕まっていないのではなく、捕まえられないのだ。
降「…確か、犯人は赤司だって、警察が断定してたけど。
正直テレビでの会見を見る限り、どうも腑に落ちなかったってのは覚えてる。」
由「やっぱり……?
あたし達も、特にすーちゃんは…そう思ってますよ。」
由貴菜がそう言って、真澄を見やる。
…真澄は、帝光中学校の出身だ。
そして兄である緑間とは年子であるため、兄とそのチームメイト達がバスケ界で如何様な偉業を成し遂げていたのかを、目の当たりにしている。
それゆえ、彼女は黒子を始め、当時の帝光中バスケ部レギュラーの面々とは、面識があった。
真「……私が中一の頃、まだ兄さん達が仲違いしてなかった頃。
何回か、うちにレギュラーの皆さんが来た事がありました。
その時に赤司先輩とは初めて会いましたが、お客だったのにわざわざ自分でお茶を淹れて下さったり…私にも、数学で分からない所を教えて下さったりして。
…正直、どう考えても、あんな猟奇的な事件を起こすような人には、見えなかった…。」
真澄が、ぎゅっとスカートの裾を握り締める。
憤っているのか、だがその瞳には過去を懐かしむ優しい色が滲んでいた。
真「だから、報道を見た時には真っ先に疑いました。
あの温厚な赤司先輩が、そんな事する訳ないって。
警察の雑な会見を見る度に…何を根拠に、そんなに赤司先輩を犯人扱いしたがるんだろうって。」
降「…………そう、か。」
降旗は、中学の頃の赤司の事は黒子からの伝聞でしか知らない。
ただ、友人の妹にそう言わしめる程の良識的な人物だったのだ。
確かに初対面での印象はアレだが、昨年の誠凛の優勝を素直に讃えてくれたのだ。
降「俺も、そう思う。
赤司はそんな簡単に、人を殺.すような人間じゃない。」
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
降旗△で行く今後の物語←
176人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時