【黒バス】探偵少女は真実を守る-episode extra-

▲真実-228-▲ ページ11

結局、一時間近く並んで入場することになったが、四人でしりとりをしたりして、時間を潰した。


負けた高尾が、四人のお昼を立て替えることになる。



高「ちくしょー…金欠だってのに…。」



由「カズはバカだからしゃあないしゃあない。」



緑「真澄、高尾が払うのだから遠慮しなくていいのだよ。」



高「おい。」



真「ん、わかった。」



高「おいッ!?」



唯一の良心足る真澄からも見放され、うえぇ…と言いつつも、何だかんだで高尾は四人分の代金を支払っていた。


そんなんだから真ちゃんの下僕になっちゃうんだよー、と由貴菜からはおちょくられたが。


昼食のあと、あまり激しい乗り物に乗っては酔うかもしれないとの事で、四人は観覧車に乗った。


カップル割使えますよ！とか意味の分からない事を言われた。



由「あははははっカップルwwwwww

ないwwwあり得ないwwwwこ、こんなwwwwゲラ男wwwwwwwはははっwww」



真「こんな偏屈とカップルになれるのは和成さんだけでしょ。」



高「ちょwwwwww」



由「┌(┌＾o＾)┐やめなさいwww」



緑「こんな奴が恋人など、死んでもごめんなのだよ。」



「「きっぱりwww」」



思えば、朝からこの兄妹は笑いっぱなしだ。


いい加減腹筋は大丈夫なのだろうか、真澄は呆れた目で二人を見た。



真「二人とも、それで腹筋が駆逐されたから帰るとかナシだよ？

このあとプリクラ撮るって言ったの、二人なんだし。」



.




.




.




真「――――！」



由「あ、すーちゃん起きた？」



電車の座席にて、真澄は目を覚ました。


今のは…夢？



由「次の駅だよ。」



真「ん……。」



あれは確か、一年前…兄が生きていた頃、受験生の時に遊園地に行った記憶。


待受のプリクラを撮ったのも、その時だった。



真「………ユキ。」



由「…なーに？」



真「……なんでもない。」



由貴菜は、以前はもっと笑う子だった。


今でもけっこう笑ってるけれど、一年前は兄と一緒になってバカ騒ぎばかりしていたから、現在とは比べ物にはならないくらいの笑い袋だった。


強がって爆笑してみせる由貴菜。


一年前から何も変わらない真澄。



真「……私は…本気で犯人を見付けようなんて思っちゃないのか？」



緑間真澄。


彼女にとって最も辛いのは、親友と違って兄を大事だと言い張れなかった事。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
ここにきてまさかのスランプorz
近々桜井の小説を投稿予定…←

▲真実-229-▲→←▲真実-227-▲

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す