第６８話 涙 ページ22
貴「………」
気付けば、どこかのベッドに寝ていたA
貴(ここは…？)
窓らしき場所から入ってくる風の流れで、Aは部屋の全体をハークする
貴「病…室……？」
…僕は、生きていたのか
と、Aが今の状況を理解し体を起こした、その瞬間
ドオンッ
片方の壁が、崩れた
貴「え」
まさかここは病院じゃなく、危険な場所だったのかと
改めて風を感じ、今度は音も含め状況をハークしようとすると
綱「A先輩！！」
知っている声が聞こえた
そしてそこには多くの人がいて、その全員が自分の知っている人だ
貴「えっ、と……これ……どういう、状況……？」
「おにぃ…ちゃん……？」
貴「！！」
確かに自分を“おにいちゃん”と呼んだその声
ずっと、求めていた声
貴「ブルー…ベル……っ」
ベッドを降りたAは目が見えないにも関わらず、真っ直ぐにブルーベルの下へ走る
そしてブルーベルの前で、崩れ落ちるように膝を付き
ギュ……っ
そっと、抱きしめた
貴「ブルーベル……ブルー、ベル……っっ」
ブ「おにいちゃん……？本当に、おにいちゃん……？」
震える２人の声
ブルーベルは知っている。
自分を抱きしめる、この細く流れる体のライン
無造作に散らされた髪
そしてこの、柔らかく髪をかきまぜる、細い指と広い手のひらを
全て、覚えている
ブ「おにいちゃん……ッ！！！」
ギュッとAにしがみつくブルーベル
ブ「おにいちゃん…！！おにぃ…っ…ブルーベルの…おにいちゃん……！！！」
ブルーベルの涙が、Aの服にシミを作る
Aもまた、その閉じた瞳から涙があふれていた
貴「やっと…会えたね……っ」
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ゆき姫2(プロフ) - 完結おめでとうございます！化物語の八九寺ちゃんみたいな怪異か千石なでこの蛇神になっちゃう物語が見てみたいです！(リボーンで) (2018年4月7日 1時) (
レス) id: 618aafe19a (このIDを非表示/違反報告)
からくり人形 - 桔梗の成り代わり小説を書いて欲しいです (2018年3月13日 14時) (レス) id: 2925b18c0a (このIDを非表示/違反報告)
琉夏(プロフ) - 完結おめでとうございます！ これからも頑張ってください！！ (2018年1月26日 17時) (レス) id: ef575bdd2b (このIDを非表示/違反報告)
ミンク(プロフ) - 私、堕王子の姫からミンクへ名前を変えました！ (2018年1月26日 13時) (レス) id: 4996ef6ddb (このIDを非表示/違反報告)
ミンク(プロフ) - 完結おめでとうございます！次作も頑張ってください！応援してます！ (2018年1月26日 13時) (レス) id: 4996ef6ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシマロ王子♪
| 作成日時：2018年1月10日 19時
