検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:32,336 hit

不登校*1254 ページ6

「僕はそろそろ昼休みが終わってしまうから切るね」
「…はい」

いつも電話を切るときは寂しい。
でも我が儘は言えないからその気持ちは胸にしまっておく。

「そんな寂しそうな声を出さないでくれ。切れなくなってしまうだろう」

と征くんは電話越しだけど苦笑しているのが分かった。

また征くんを困らせた。

「ごめんなさい……」
「…帰ったら沢山甘えさせてあげるから」

と征くんは言った。

「征くん、大好きです…」
「僕もだよ。ふふっ。今日はやけに素直だね」
「嫌いになりますか……?」
「いや。可愛いよ」

と征くんは優しく言ってくれる。

「ねぇ、征くん」
「うん?なんだい?」
「帰りにホットレモン買ってきてほしいな」
「うん、分かった。それじゃあ本当に切るね。ゆっくり休むんだよ」

と言って征くんは電話を切った。

これから約六時間は征くんに会えない。
寂しいな……

なんて思いながら携帯を降ろす。

寝返りを打って目を閉じた。

眠っていたら征くんが帰ってくるまであっという間かもしれない。


私が不登校生じゃなければ学校でも征くん達と一緒に居れたのに……

私は目を開けてクローゼットを見つめる。
あのなかには制服が入っている。

須藤先生だって来てくれるなら席を用意するって言ってくれている。

教室が無理なら別室でも来てくれるだけありがたいと言ってくれている。

征くんと少しでも長く一緒に居たいな……

不登校*1255→←不登校*1253



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。