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不登校*1286 ページ38

″あんなに近くに″

そう囁くと私の肩を軽く押した。
私はバランスを崩して転びそうになるのを何とか堪えた時、征くんが心配そうに駆け寄ってきた。

「大丈夫かい?怪我は?どこか痛めてないかい?」

と征くんは私を抱き寄せて葵さんを見た。

「ではごゆっくりお楽しみください」

と葵さんは微笑んだ。
葵さんと目が合うと微笑まれた。

征くんは怪訝そうに葵さんを見ると私の手を優しく握って歩き出した。
征くんは指を絡めてきたから握り返す。

「ちょっと寒いね…」

と征くんに言うと征くんは「そうかい?」と私を見た。

「Aは寒がりだからね」
「え、なんで知ってるんですか?」
「寝てるとき丸まったり僕に抱き付いてきたりしたらね」

と征くんはクスクス笑った。

そ、そんな醜態を晒していたなんて……!

「ふふっ。可愛かったよ?だから恥ずかしがることは無いよ」

と征くんはクスクス笑いながら言った。
説得力無いよ…

私は恥ずかしくなって征くんの腕に顔を埋めた。
征くんは優しく私の頭を撫でてくれた。

征くんと特に目的がないまま歩いた。
征くんが傍に居てくれると不思議と人が怖くない。

征くんが気を紛らせてくれているからかも知れない。

「あ……」
「ん?どうした?」
「クレープ…」

ちょっと強請ってみる。
征くんはクレープ屋さんを見ると微笑んだ。

「食べたい?」

頷くと「じゃあ行こう」と私の手を引いた。

あれ…?あっさり受け入れてくれた…

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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