不登校＊1284 ページ36
‐赤司side‐
Aの作ってくれた朝食を二人で食べる。
「あれ？腕上げたかい？」
Aの手づくりのスープを一口飲んだとき感じた。
別にAの料理が不味かった訳ではない。
ただ前飲んだときよりも美味く感じた。
「そうですか？そんな事ないと思いますけど…」
「そうかな？僕の勘違いなら別にいいんだ」
と話しながら朝食を取る。
難しい話は一切なし。
Aの天然発言に突っ込んだりスルーしたり。
ほのぼのとした時間だけが流れる。
休日だからこそ、ゆっくりAと朝食を取れる。
これが至福の時になりつつある僕はどれ程能天気な頭なのだろう。
「そう言えば赤司さん見掛けないんですが…」
「あの人は忙しいからね。朝食や夕食を一緒にするなんて珍しいくらいだよ」
「あ……ごめんなさい…」
とAは申し訳なさそうに小さく謝った。
「大丈夫。Aが家に来てから結構仕事切り上げて夕食は一緒にするようにしているみたいだし」
とAに言うとAは黙る。
Aはそこまで真剣に考えてくれなくていいんだがな…
でも真剣に受け止めてくれようとするAに嬉しさを感じる。
「でもずっとこのままって訳にはいきませんもんね」
「…そうだね。……こんな話、朝食にするものじゃないよ。折角の料理が不味くなる」
と言うとAは小さく謝った。
僕はAの頭を撫でた。
「早く食べてデートしよう？」
「…はい！」
Aはそうやって笑ってくれてればいいから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年4月1日 18時) (
レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…！とても面白いです！更新頑張ってください！！(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます！！ 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました！ これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます！ (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます！！凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます！頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます！！頑張らせていただきます！ (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2016年10月29日 0時
