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不登校*1103 ページ5

‐赤司side‐


Aと椅子に座る。
Aの前にはチョコレートケーキが置かれていた。

「それで赤司くんの好みが分からなかったから好きなの選んでいいわよ」

と言われて箱の中身を見て適当にモンブランを貰った。

正直どれでも良かった。
Aの料理に勝るものはない。

Aはジーっと僕の食べるモンブランを見つめる。


「どうした?」

と聞くとAは首を振る。

首を振っているくせに欲しそうに見つめる目に弱い。
僕のAの口の前に小さく、Aの口に合わせた大きさのモンブランをフォークに乗せて差し出す。

Aはフォークを掴もうとするから、フォークを引いて首を振る。


「違う。はい、あーん」

と言うとAは恥ずかしそうにしながらも小さく口を開ける。
やはり、小さくカットしてよかった。

今度はAが恥ずかしそうにしながらもくれた。


「ど、どうぞ……」

か、可愛い……

神様、Aの父親様、母親様。
Aを授けてくれてありがとうございます。

本当にその言葉に限る。

ケーキを食べてAの頭を撫でる。


「A。この調子でいったら、僕はいくらAに金を注ぎ込むんだろうね」
「へ…?お金?」
「…いや…こっちの話だ」

ウン十万は軽く注ぎ込みそうだ…
Aはあまり物を欲しがらないけど、勝手にプレゼントしてばかりいるから僕の貯金が底をつくのもそう遠くない気もしてきた。

だってAにプレゼントした時の喜ぶ顔が可愛すぎて、しかも服なら天使にしか見えなくてついつい甘くなってしまう。


僕自身、金の使い道に困っていたくらいだから、それをAにプレゼントするなんて本望だ。

仮にもし、僕の金が全て無くなっても僕は後悔しないだろう。
Aにプレゼントする為にあった金だと考えて。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - アオイさん» 本当ですか!?そうですね……成長しましたよね!!本当に偉いです!← ホッとしていただけて幸いです! コメントありがとうございます! (2016年6月13日 18時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 1148話の赤司様が『また...自傷行為を...』と思ったシーンでこちらまで一瞬顔が青ざめた気がしました...それにしても自傷行為をしなかった夢主ちゃん成長しましたね...!!!読み手としてもホッとしました(* ´ω `*) (2016年6月13日 18時) (レス) id: f18abc384d (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 十六夜さん» 赤司様が夢主ちゃんを溺愛すればするほどキャラ崩壊が激しいんですよね………元々赤司様はそんなキャラじゃないので… キャラ崩壊させてすみません… ありがとうございます。頑張ります! (2016年5月1日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 赤司君やはり神ですか(真顔)なんですかカッコよすぎるんですよ、とか言って地味にキャラ崩壊してる今日この頃です。ずっとファンなので頑張ってください。 (2016年5月1日 21時) (レス) id: 9ddb2a13a1 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - けーじろーさん» はじめまして!長いですよね(笑) 文才なんてありませんよ!これを文才と言ってしまえば世界が滅びます← これからも頑張ります!ありがとうございます!! (2016年4月26日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年4月26日 7時

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