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不登校*856 ページ8

毛布を捲られると思うと体が勝手に強張る。

赤司さんには全て見透かされているのか、赤司さんは毛布を捲ることはなく毛布の上から頭を撫でてくれた。


「どうした?もしかしてさっきの会話聞いていたのかい?」

と聞かれて私はもう諦めて頷く。
赤司さんの私の頭を撫でる手は優しくて、ずっと頭を撫でてくれた。


「なるほどね。つまり僕の浮気が心配になりすぎて泣き出したか、富田の気持ちに気付かなかった自分をただひたすら責めているのか。二つの解釈が出来るんだが、Aの事だ。後者の方だろうね」


とどこまでもお見通しの言葉。

ていうか二つも解釈出来るなんて凄い。
私は自分を責めるのでいっぱいいっぱいだったと言うのに……


「Aは万能じゃない。それでいいんだよ。それにAは『皆の赤司さん』って言っているけど、Aだって『皆のA』なんだよ?」

と言われる。

え…?

赤司さんはその間も私の頭を撫でる手は止まらなかった。


「Aを狙ってる男は沢山いるし、皆Aが大好きなんだよ?僕より好かれてる」

と言われても分からない。
そもそも私が好かれている訳がない。

あり得ない。

赤司さんを信じていない訳ではないけれど、やはりそれはあり得ない。


「皆のAを僕は独り占めしている。同じだよ。違うところはAは男女共に好かれているところだね」

と言う赤司さんを毛布を少し上げて見上げる。
赤司さんは私を見て微笑む。

私の目元に手を伸ばすと涙を拭いてくれた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2016年2月2日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - あすかさん» ご心配お掛けしてしまって申し訳ございませんでした!! 大丈夫な事は大丈夫です! 本当に申し訳ありませんでした!続編が出来ましたので、続編でもよろしくお願いいたします! (2016年2月2日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 更新頑張ってください! (2016年2月1日 23時) (レス) id: 4f24860843 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 更新速度結構落ちてますが大丈夫ですか? (2016年1月29日 2時) (レス) id: a0851de5f9 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 気まぐれミスディレクションさん» ありがとうございます!!そうですね!私も個人的に二人のイチャイチャ好きなのでイチャイチャさせます!(宣言)← ありがとうございます!!頑張ります!! (2016年1月13日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年12月29日 15時

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