【黒子のバスケ】関わらないでください17【赤司征十郎】

不登校＊852 ページ4

‐赤司side‐


コクは呑気に寝てしまって、Aはそんなコクの頭を撫でた。
コクがいるといつもAが取られるから嫌なんだ。

もう少しくらい僕に構ってくれてもいいじゃないか。


と子供染みたヤキモチを妬いて不貞腐れる。

Aは僕のだ。
なんて猫に対抗心を燃やす僕。


「今日はもう寝ようか」

と言ってAの頭を撫でる。
Aを見るとAは頷いた。

毛布を引っ張ってかける。


「大丈夫かい？寒くない？」

と聞きながらAの頭を撫でる。
Aは苦笑をしたからやはり寒いのだろう。

冷房のリモコンを取る為にベッドから起き上がる。


冷房の温度を調整してリモコンを枕元に置いてベッドに入る。


「もし僕等が夫婦ならいつもこうやって寝ているんだろうね」

と言いながらAの頭を少し上げてその下に腕を置く。

「…このまま結婚出来ればいいですね」

と言うAの目はあまり期待していないようだった。
Aが本当にそう思うならば、期待してほしいのに。

そんなに僕がまだ信用できないか？


「そうだね…」

『そうだね』としか返せない僕を許してくれるかい？
Aの将来も欲しいと思う僕は少しばかり欲張り過ぎるだろうか。

…きっと欲張りなのだろう。
だけど欲張りでないとAが離れていきそうだから。


「でも私は今でも十分幸せですから」

と言ってAは微笑んだ。

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