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不登校*655 ページ7

校門を潜った時、肩で息をしながら先生を見るとニッコリ笑って、

「はい、残念」

と言った。

「い、いきなりは酷いです、よ…っ!私は引きこもりですよ!見たか、引きこもりの底力!」
「威張れないだ、ろ」

ペチッとデコピンをされる。

「痛い…」

と呟きながらおでこを撫でる。
先生は勿論手加減をしてくれてるのは分かる。
だからそこまで痛くはない。


先生は笑いながらファイルからプリントを出した。


「まずこれは宿題。佐々木の場合は出せば成績になるから、遅れても良いからとりあえず出せ。いいな?」
「はい」
「それでこっちは今までの学校だよりだ」

と沢山の紙の束をくれるものだから鞄に入れるのも大変だ。


「んで、成績表」
「破いて良いですか」
「駄目だろ」


と言うと笑って私に差し出す。

「おめでとう。オール1だ」
「まぁ予想はしてましたけど…」

と言いながら受け取る。
去年もずっとオール1だった。

でも国語は本気を出せば2はいける。

不登校生が2なんだから誉めてほしいよ。
けどテストも受けてないし、授業にも出てないから1。


「佐々木、赤司達と居て少しは対人恐怖症治ったんじゃないか?」
「まだ人の目を見て話すのは無理ですけど、一人でコンビニには行けるようになりました。これってかなり凄いですよね!」
「自画自賛するなよ」


と言って笑う須藤先生。


「自画自賛する他に誉めてもらえないんですもん。……赤司さんには誉めてもらえますけど…」
「なら良いじゃんか」

と言って私の頭をガシガシと撫でてくれた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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希廃@凜(プロフ) - 閲覧ありがとうございました!コメ返したんで良かったら! (2015年11月24日 23時) (レス) id: f44098770f (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» ありがとうございます!!一度書くと止まらなくなってしまって(笑) 二人のラブラブ感は羨ましいです(笑) でも好きです(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとさんです!パッと見てみたら大量更新されていらっしゃったのでビビりました(笑)やはり二人のやり夢主ちゃんは癒されますね。更新頑張って下さい! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 希廃@凜さん» いえ!時間が空きましたらになってしまいますが、出来るだけ早目に拝見させていただきますね! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - たまきさん» ありがとうございます!!評価だけでなくお気に入りまで……!?本当にありがとうございます!! 一回書くと止まらなくなってしまって(笑)ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年11月23日 23時

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