【黒子のバスケ】関わらないでください13【赤司征十郎】

不登校＊689 ページ41

「Aなんて、意地っ張りだし、鈍感だし、ちょっと我が儘だし、健気だし、純粋だし、優しいし、可愛いし、料理は美味しいし、結構子供っぽいし、…大好きだよ、A」


と全て耳元で囁かれた。

赤司さんの声と言葉にクラクラっとこない女子は居ないと思う。
もうクラクラする。


て言うか『我が儘』とか『子供っぽい』って然り気無く言われた……

やっぱり赤司さんもそう思ってたんだね…


「我が儘の私、嫌いですか…？子供っぽい私、嫌いですか…？」


と聞くと赤司さんはクスッと笑って首を振った。

「嫌いじゃないよ。僕としては色々なAを知れて嬉しいからね」

こういうこと言われるから心臓がいくつあっても足りない。
毎度毎度、赤司さんはこんなことを言う。

その時コンコンとノックの音が後ろからした。


「征十郎様、A様をご存知でしょうか。富田が探しているのです」

と落ち着いた名倉さんの声が聞こえて私が返事しようとしたとき赤司さんの手で口を塞がれた。


「ああ…Aなら僕の所に居ると富田に伝えといてくれ」
「左様でしたか。かしこまりました」


と言うと名倉さんが歩いていく足音が聞こえた。

赤司さんを見ると赤司さんと目が合って、赤司さんはニコッと微笑んだ。


「どうして口を塞ぐんですか」
「何となくさ。それよりAの手作りクッキー食べようかな」


と言うと私の髪に唇を落として私から離れた。

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