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不登校*668 ページ20

さつきちゃん達を見送ってさつきちゃん達が玄関を閉めたと同時に後ろから抱き締められた。

ふわっと香るのは大好きな赤司さんの匂い。


「あ、赤司さ……っ!?」

私が半分慌てていると、

「Aは消えないよな」

と突然言われる。
その声は不安そうで寂しそうだった。


「あ、いや…い、今のは忘れ」
「消えませんよ」


赤司さんの声を遮るように言って微笑む。

赤司さんは顔を赤くして固まると、私の肩に顔を埋めた。


「……なら…良いんだ…」

そう言って腕に少し力を入れた。
そう言う赤司さんが可愛らしくての腕に力を置く。

細くて白いのに太くて大きい赤司さんの腕。


「どうしたんですか?朝と違って随分甘えてきますね」

と言うと赤司さんはまた腕に力を入れた。


「嫌いになるかい?」


とズルい答えをする赤司さん。
質問を質問で返す上に、その質問はズルい。

全部計算してるのはもう大体分かってきている。
全部計算して私に甘えてきて、計算した答えに逃げる。


「意地悪な質問ですね。私が貴方を嫌いになる事なんてあり得ない事なのに」
「ならいいじゃないか」

と言いながらも赤司さんは嬉しそうに口元を緩めたのが見えた気がした。


ズルい赤司さんも意地悪な赤司さんも、なんだか子供っぽくてただ私に構ってほしいのが丸分かりだから可愛いのだ。

あんまり赤司さんの相手をしてあげられないと赤司さんはこうやって甘えてくる。
と言っても普段も一日一回は抱き締められるけど…

でも温かいし居心地も良いからそのままでもいいかな……なんて思ってみたりしたのは私の心のなかに秘めておく。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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希廃@凜(プロフ) - 閲覧ありがとうございました!コメ返したんで良かったら! (2015年11月24日 23時) (レス) id: f44098770f (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» ありがとうございます!!一度書くと止まらなくなってしまって(笑) 二人のラブラブ感は羨ましいです(笑) でも好きです(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとさんです!パッと見てみたら大量更新されていらっしゃったのでビビりました(笑)やはり二人のやり夢主ちゃんは癒されますね。更新頑張って下さい! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 希廃@凜さん» いえ!時間が空きましたらになってしまいますが、出来るだけ早目に拝見させていただきますね! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - たまきさん» ありがとうございます!!評価だけでなくお気に入りまで……!?本当にありがとうございます!! 一回書くと止まらなくなってしまって(笑)ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月24日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年11月23日 23時

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