不登校*5 ページ7
‐赤司side‐
いじめられている奴より弱いくせして教師に守られている。
それがよくわからなかった。
でも、
「不登校生が居るというのは確信出来たな」
あとはどんな奴かだ。
「私が分かるのは女子生徒らしいよ」
と桃井が言った。
須藤先生の言葉は正しい。
精神的な傷程すぐ治らないものはない。
でもだからと言って何故引きこもる。
大きないじめなら僕らだって知っているかもしれないが、大きないじめはない。
せいぜいパシられているくらいだ。
その時後ろから本当に小さな声で、
「あ、あの…退いてください」
と聞こえて振り替えるとフードを深く被った俯いてる少女がいた。
身長的に女子中学生かもしれない。
「ご、ごめんなさい!」
と桃井が反応してくれて僕らは道をあけた。
すると小さい声でボソッと「すみません」と謝って、ポケットからイヤホンを出すと耳に着けながら早足で去っていった。
「なんなんだ?アイツ。お礼も無しかよ」
「峰ちん〜道塞いでたの俺らだよ〜?」
「そうだけどよ…」
あいつの言った「すみません」は何を意味しているんだ?
そもそもあいつは何に怯えていた。
「青峰くん。仮に僕らが言われる前に道を開けていても、彼女はきっとお礼は言わなかったと思いますよ」
「はぁ?礼儀つーもんを知らねーのかよ」
「違います。彼女は何かに怯えながら歩いていた。だからフードを深く被って、イヤホンをしながら歩いていたんです。それに震えていましたからね」
とテツヤが言った。
いつの間に全て観察していたんだ。
でも何かに怯えていたのは確かだ。
「まぁ色んな奴が居る世の中さ。十人十色だよ」
と言って僕はまた歩き出した。
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木戸藍楽(プロフ) - (つд;*)さん» 人気順に載らずすみませんでした…!!シリーズ1は赤司様カラーにさせていただいているのですが……ありがとうございます!!では私は皆さんに飽きずに楽しんでいただけるように頑張ります! (2016年11月6日 9時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
(つд;*) - それくらい素敵な作品でした。長文失礼致しました…m(__)m (2016年11月6日 1時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
(つд;*) - 以前この作品を読んで、凄く印象に残り、また読みたいな~…と思って探していたんです。人気順で。てっきりお星さまは赤色だとばかり思っていたので…。これから私は評価いっぱいして、お星さまを赤色にしたいと思います!!いろんな人にこの作品を読んでもらいたい!! (2016年11月6日 1時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 優夢猫さん» 今は不登校生も多く夢主ちゃんのような悩みの方も沢山いらっしゃると思います。そんな方達の少しでもお力になれたらなと私は思います。コメントありがとうございました。いえいえ。そのお言葉が一番の励みになりますよ。これからも頑張ります! (2016年3月25日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
優夢猫(プロフ) - 続編も、これから見ていこうとおもいます。こんなことをいっても何もならないかもしれないですけど、これからも頑張ってください。応援しています。(長文失礼致しました。) (2016年3月22日 13時) (レス) id: 581d290152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年8月25日 2時