不登校*24 ページ26
「姉ちゃ〜ん!馬鹿!心配したんだよ!?」
と私を離して私を見た蒼太は目に涙を溜めていた。
「なんで無理するのさ!なんでそんなに頑張るの!?父さんの為に!」
「蒼太。違うよ。私はまだ全然頑張れてない。私にはね目標があるの。お世話になった先生に卒業証書を見せる事」
蒼太は鼻をすすりながら私を見た。
「私は自分に負けちゃった弱い奴だけど、蒼太は違う。蒼太は優しくて強い。私とは全然違うから泣かないで?」
私が得意の仮面を被った時赤司さんの目付きが変わった。
でも気にしないで、
「私を悪い見本として蒼太は成長しなさい」
蒼太には"勉強"を押し付けたくない。
私はそれが辛くて嫌だった。
「姉ちゃん…ほっぺ大丈夫なの?父さんいつも容赦なく姉ちゃん殴るから…」
「私は弱い奴だから。お父さんのストレス発散のおもちゃになってれば良いんだよ。慣れっこだし、そういうの」
と言って笑うとさっき紹介された黒子さんが、
「でもあれはもう虐待になるのでは……?」
「教育……だから……私が出来ない子だから…仕方無い事………」
「仕方無いって………佐々木さんはなんでもっと体を大切にしないんスか」
と黄瀬さんに言われた。
そういえばなんで私、自分で体傷付けてるんだろう。
ああ。そっか。
「大切にする理由が無いから」
それしか無いじゃん。
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木戸藍楽(プロフ) - (つд;*)さん» 人気順に載らずすみませんでした…!!シリーズ1は赤司様カラーにさせていただいているのですが……ありがとうございます!!では私は皆さんに飽きずに楽しんでいただけるように頑張ります! (2016年11月6日 9時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
(つд;*) - それくらい素敵な作品でした。長文失礼致しました…m(__)m (2016年11月6日 1時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
(つд;*) - 以前この作品を読んで、凄く印象に残り、また読みたいな~…と思って探していたんです。人気順で。てっきりお星さまは赤色だとばかり思っていたので…。これから私は評価いっぱいして、お星さまを赤色にしたいと思います!!いろんな人にこの作品を読んでもらいたい!! (2016年11月6日 1時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 優夢猫さん» 今は不登校生も多く夢主ちゃんのような悩みの方も沢山いらっしゃると思います。そんな方達の少しでもお力になれたらなと私は思います。コメントありがとうございました。いえいえ。そのお言葉が一番の励みになりますよ。これからも頑張ります! (2016年3月25日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
優夢猫(プロフ) - 続編も、これから見ていこうとおもいます。こんなことをいっても何もならないかもしれないですけど、これからも頑張ってください。応援しています。(長文失礼致しました。) (2016年3月22日 13時) (レス) id: 581d290152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年8月25日 2時