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不登校*19 ページ21

「ちょっと遅くなったけどまだ帰ってきてないよね…」


と言いながら介護施設から急いで帰る。

家が見えてきた頃人影が見えた。


「え………」


その人達はこの前の人。
この人達なんで私に関わるの?

家の前に居るこの人達が怖くて足が動かなかった。


「待っていたよ」


と声をかけられて聞き覚えのある声に見ると私の腕を掴んだあの男の子だった。

腕を組ながら私の家の塀に背を預けている男の子は私を見た。


体が震えるのが分かった。

手が震える。
足が震える。

止まらない。


その時玄関が開いて中からお父さんが出てきた。
私を見ると顔付きを変えて低い声で私の名前を呼んだ。


「A。来なさい」


と言われて足の震えが尋常じゃなくなる。
足が動かない…

動け!
後ろに!


お父さんは私に近付くと今度は拳で私を殴った。


「ゔっ…!」


私は思いっきり頭を地面にぶつけてしまった。
いった……

さすがにこれは痛いよね…


「今までどこに行ってた!言いなさい!ろくに学校にも行かず、フラフラ!いい加減にしろ!」

私は下からお父さんを睨み付ける。

「なんだ?その目は」


お父さんは私の胸ぐらを掴んで空いている方の手で私の顎をガシッと掴んだ。

「あぁ!?お前はもう二度と帰ってくるな!」


と私をドンッと突き放して家に入ると、鍵を閉めてしまった。

さすがにヤバいと感じて玄関を叩く。


「待って!開けてよ!!ねぇ!ねぇってば!」


なんでよ…
なんで私なの……

ズルズルと座り込む。


「ねぇ…お父さん………開けてよ…」


私は力なく玄関を殴った。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - (つд;*)さん» 人気順に載らずすみませんでした…!!シリーズ1は赤司様カラーにさせていただいているのですが……ありがとうございます!!では私は皆さんに飽きずに楽しんでいただけるように頑張ります! (2016年11月6日 9時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
(つд;*) - それくらい素敵な作品でした。長文失礼致しました…m(__)m (2016年11月6日 1時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
(つд;*) - 以前この作品を読んで、凄く印象に残り、また読みたいな~…と思って探していたんです。人気順で。てっきりお星さまは赤色だとばかり思っていたので…。これから私は評価いっぱいして、お星さまを赤色にしたいと思います!!いろんな人にこの作品を読んでもらいたい!! (2016年11月6日 1時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 優夢猫さん» 今は不登校生も多く夢主ちゃんのような悩みの方も沢山いらっしゃると思います。そんな方達の少しでもお力になれたらなと私は思います。コメントありがとうございました。いえいえ。そのお言葉が一番の励みになりますよ。これからも頑張ります! (2016年3月25日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
優夢猫(プロフ) - 続編も、これから見ていこうとおもいます。こんなことをいっても何もならないかもしれないですけど、これからも頑張ってください。応援しています。(長文失礼致しました。) (2016年3月22日 13時) (レス) id: 581d290152 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年8月25日 2時

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