さつきの影は現役誠凛高校男バスマネージャー *3*

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みんながアップしてる最中に、反対側のハーフコートで練習している正邦を見た




A)正邦



…このチームは、データ解読し甲斐あるチームだ。
特に…特徴的なフォームなんかは





まねしようとしてもなかなかできないものだ
…涼ちゃんあたりならできそうな気がするけど



火)…




A？火神君？





火神君はなぜか隣のコートの人を見ていた・






A)あ。




緑)…





し〜君は火神君をじっとみていたけど、私の視線に気が付いたのかこっちに向けてくる
口元が動く





緑)…上手くいったのか？




きっと他の人には届かないだろう小さな声。


こういう時、この聴覚を持っててよかったなって思うんだ。
なんか内緒話してるみたいで…ドキドキするじゃない？






A)…＾＾





ニコッとブイサインを送ると、し〜君はため息をついて「それはよかったのだよ」って言ってくれた。



私がし〜君と視線の会話をしている最中に、火神君は日向先輩に怒られていた




日)見るべき相手はあっちだろうが！





火)わ、分かってるっスよ！






…分かってるよね？…不安。



まぁ…




A)…



信じる






私は火神君にちょっと悪いかな〜と思いつつ彼に寄りかかる。
大丈夫、ちょっとくらいこの人休ませないとだし





目を閉じて相手チームの音だけに耳を澄ます





――――― 研ぎ澄ませ、彼らの動きだけを考えろ ―――――――――――





火神SIDE



翠園寺は突然しゃべらなくなったと思ったら、俺に寄りかかってきた
…練習できないじゃないかよ




火)おい




黒)まぁ…いいじゃないですか。最終調整でしょう？




火)最終？



伊)おおかた、相手の体調とか、モチベーションとか…





…別に俺に寄りかかってやらなくてもいいじゃんか…



て




言う言葉は飲み込んだ




なんか




Aが楽しそうに見えたから


それに、昨日の今日だし



ちょっとくらいいいかなって思ったし…





ずっとこうしてくれててもいいけどな…とも思った。



…俺何考えてんだろうな

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