黄瀬のお姉さんは【喰種で人間】なんだってさ【2story】

〜as a odd ghoul〜 52stories ページ10

「…涼太…！」


「え、姉ちゃん。」


「試合お疲れ、久々に興奮したよ

…目、腫れない様にしてね。一応、モデルなんだから…」


「…泣いたのバレてたっスか…。本当に情けないっスね、俺。

ただ、負けただけなのに…」


泣いてたのなんてバレバレだよ、何年一緒だと思ってんだか…


「…バーカ、泣く位は別に良いんだよ。今回の負けを生かして、次を頑張れば良いの！

ほら幸男も言ってたでしょ？『リベンジ』だよ、頭の中に叩き込みなって！」


「ははっそうっスね」


そろそろ幸男達の所に行かないとかな…


「…涼太、そろそろ…」


「…姉ちゃん、話したい事があるんス」


「え？どうかしたの？」


「俺…そろそろモデル辞めるっス。」


え…モデルを辞める…?!


「…何で…？」


「俺、どれだけ姉ちゃん達に反対されても叶えたい夢があるんス。」


「…叶えたい夢って…何…」


「……『喰種捜査官』っスよ…」


…やっぱり喰種捜査官になりたいのか…


「それはダメ、絶対にね。」


「やっぱりそうっスよね、だから反対されると思って…

もうモデルの仕事をサボって喰種捜査官になる為の夜間学校に通ってたんスよ。

もう何年も前から、それでもう少しで卒業なんスよ。だから、モデルを辞めるんス。

俺は喰種捜査官になりたい、それだけは譲れないし諦め切れない…」


「そんな……」


最悪………。それは私と対立するって事でしょ…。


「もう決めたんス、近々父さんにも話す予定っス」


「……そう」


もう互いに後戻りは出来ないのか…


なら、覚悟しなよ涼太…。

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