黄瀬のお姉さんは【喰種で人間】なんだってさ【2story】

〜as a odd ghoul〜 75stories ページ33

《Aside》


「ん……」


「…起きましたか、おはようございます。姉さん」


え、何で涼太がいるの……？ていうか、ここって……


「困惑中の所申し訳ありませんが、家に帰りますか？それともこちらに泊まりますか？」


…帰る？そうするべきだよね…。でも……あ……


私、気絶したんだ…。何で？それは、リョーコさんと母さんを重ねた……から…。


「あ……リョーコさん、死んじゃったんだ………。」


私は……何も出来なかった……。それに、その現場には……私の異母弟の涼太がいた…。


今、彼と会うのは色々と気まずい…。


「どうしますか？」


「ごめん、泊まらせて」


「はい、分かりました」


今はこっちの涼太にお世話になろう…。やっと、混乱も無くなってきたし思考が追いついてきた。


ここは霧崎第一高校の涼太の寮の涼太の部屋だよね？それで今、部屋には私と涼太…。


時刻は夜の9時半…。


「ん、起きたか。よぉ、半喰種のAさん。」


「…貴方は真さんですね。それに他のメンバーの皆さんも」


普通に涼太の部屋に来って事は仲が良いのかな。ていうか、何しにきたんだろ


「…その様子だと熱はほとんど治った様だな。」


熱…？


「まぁ、元々そこまで高く無かったっていうけどな…」


「霧野が凄く慌ててたな。相当なシスコンか…」


シスコン？シスターコンプレックスっていうヤツ？んー現代語は良く分かんないな…。


それより涼太が慌ててたの？少し気になるかも。涼太はあまり慌てたりしないから…


「瀬戸先輩、それは黙ってて下さい」


「霧野は姉の事となると大変だからな…」


「まぁ、それだけ弟に愛されているって事ですよAさん」


愛されている……そう聞くと嬉しくなるな…。


「涼太、ここまで運んでくれてありがとな。今日は世話になるぞ」


「あ、はい」


心なしか嬉しそうな顔してるかもな。最近は母さんにも涼助さんにも似てきて可愛い顔つきになってるし…


仮にも姉として弟の成長は喜ばしい事だよ

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