黄瀬のお姉さんは【喰種で人間】なんだってさ【2story】

〜as a ghoul〜 74stories ページ32

「…」


ちゃんと寝息を立ててる様で良かったです。もう唸されては無いようですし…


「…熱がありますね…。」


こういう時は冷やすと良いんでしたっけ？生憎、僕は風邪をあまりひかないので良く分かりません


「……霧野、氷持って来たぞ。山崎が持たしておけと言っていた」


流石、山崎さん。タイミングが良いですね。


「…それで山崎さんはどうかされたんですか？」


「あぁ、少し花宮に呼び出されたらしい。瀬戸は寝てるだろうから原とかも来るだろう」


「んー？呼んだー？」


原さんはいつも徘徊してますからね、たまたまですかね。こちらへ来たのは…


「呼んではいませんよ。でも、何故ここへ？」


「甘い匂いとかしたから？」


「…甘い匂い…姉さんの事でしょうか。もし、そうなら喰べさせませんよ。喰べようとした瞬間に殺ります」


「えー、怖いなー！」


全く怖いと思って無さそうですけど…


「ふがっ人間の匂いでウチの喰種の連中が興奮状態だぞ、どうする」


「花宮に連絡だ、アイツの一声は鶴の一声と等しい。」


「…了解」


はぁ、全く。前も姉さんは来ているのに…興奮なんてしやがって…気持ちが悪いですね


ん？


「今、ウチの喰種の連中にこの匂いが黄瀬Aの匂いである事を伝えたらしいぜ」


「…そのようですね」


「あぁ感謝しろよ。ところでソイツここに泊めるのか？」


「姉さんに決めさせます。起きなければ泊めさせますし、帰りたいと言えば送りますよ」


姉さんと久しぶりにジックリ話すのもありかもです。姉さん、早く目を覚まさないかな…

〜as a odd ghoul〜 75stories→←〜as a ghoul〜 73stories

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す