黄瀬のお姉さんは【喰種で人間】なんだってさ【2story】

〜as a ghoul〜 71stories ページ29

《Aside》


ーー笛口親子があんていくを出て約10分後


「それじゃあお疲れ様でした。店長」


「お疲れ様、カネキ君。早々明日からトーカちゃん戻ってくるから仕事は少し楽になると思うよ」


「あっはい」


「ん、研終わった？」


「うん、終わったけど…どうしたの？」


んー何だろ、昔のトラウマからかな雨は苦手なんだよね。


まぁそれは兎も角だけどね


「何だろ、折角だし研と帰ってみたくなっただけ。」


「え、あ、そうなの？じゃあ一緒に帰る？Aちゃん」


「うん…」


雨、少し強くなってきた…


「……」


「えっと、Aちゃん…？」


「…ごめん、服の端握らせて。雨は…怖いから……」


雨は…【あの日】を思い出しそうになる…。【あの日】を…


「「しかし、凄かったな｣」


「「いやー俺、喰種ってのは初めて見たよ」」


喰種!?


「「見た目は人間だったなー」」


「「化け物になってからはヤバかったけど、どうせならもっと見たかったよな」」


喰種を見た……という事は捕喰を見られたか喰種捜査官に…


「…これ、ヒナミちゃんの……？」


「え…？」


そんな、嫌なシナリオしか頭に浮かばない…！違う違う違う違う違う違う、そんな訳…


「け、研…!?」


研がいきなり走り出した…、取り敢えず追いかけないと…


「カネキさんｯ!!Aお姉ちゃんｯ!!」


「ひ、雛実ちゃんｯ!!?」


何で雛実ちゃんがココに……リョーコさんは……


「ヒナミちゃん？よ、良かった…」


「おか、お母さんが…1人で…」


予想していた最悪のシナリオが…起こってるの…!?


『A、涼太。行くよ…！』


記憶が……思い出される……。嫌嫌嫌嫌嫌!!


「…行こう…」


どうしよう、凄く…怖いよ……。

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