あの７人は、ただ今私の管理下にあります！！２

色気と香り ページ19

Aさんside









玉「みやた！！タイミング！！」









宮「ごっ、ごめんタマ！！」









ドタドタと私から離れ、俊くんに詰め寄る玉ちゃん。









で、でもこれはよかった、のかな。









千「なにごとー？…うわぁっ！」









玉ちゃんの声でしっかり目覚めたらしい千賀くんが廊下にでてきた。









でもすぐ玉ちゃんに睨まれてドアに隠れてる。









千「ちょAちゃん！なんで玉森怒ってるの！？」









A「分かりません」









玉「はぁっ！もういいよ！ほら宮田、行け！」









宮「タマごめん〜！」









千「なんだったの…？」









仲良く3人で下に降りていく。









で、結局私は北山さんを起こさないといけないのか。









なんでこんな大騒動があっても起きないの？









どんどん！









A「北山さん！！入りますよ！」









がちゃ！









さっきの出来事のせいで時間がない。









このままだと北山さんが仕事に遅れる。









北山さんのためにも、心を鬼にしなければ。









A「北山さん、起きてください」









ゆさゆさと北山さんをゆする。









北「うぅん……あとちょっと」









A「遅れますよ」









北「…ん……」









うっすらと目を開けた北山さんと目が合う。









髪の毛が跳ねていて面白い。









北「…A」









A「…え、はい…」









私を呼ぶ北山さんの唇が色っぽい。









寝起きだからかかすれた声が、小さい北山さんの隠れた男らしさを引き立たせているように見える。









ガラにもなく、心臓が動くスピードを上げた。









北「Aって呼ぶから、宏光って呼んで」









A「な、んでですか」









北「敬語もいらないよ」









A「それは、ちょっと…」









北「なんで？さっきタマのこと玉ちゃんって言ってたし、敬語もなかったじゃん」









それとこれとは話が別なのでは！？









なんで、玉ちゃんとか高嗣とかたいぴーとか渉さんはあんまり抵抗せずに呼べたのに、北山さんは無理なんだろう。









北「呼ぶまで、起きない」









A「遅れたら、自分のせいですよ」









北「Aはそんなことしないでしょ」

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