3話「同期」【和椛 湊】 ページ31
遙side
今日はすっごく天気がいいなぁ…。
あっ、こんにちは！
私は鬼殺部隊の副隊長、朧月 遙！
副隊長っていっても鬼殺隊にも入ったばかりなのにすぐ抜けたような新人の鬼狩りだし、年齢も15歳。まだまだ未熟です。
みんな忙しそうに動き回ってるし、私も、鍛錬でもしようかな…。
思いついたが吉日！早速、蜜璃さんの屋敷に帰って鍛錬でもしよう！(遙は蜜璃に拾われた身。現在は蜜璃のお屋敷で一緒に暮らしてるよ！)
そう思い、歩き出したとき、後ろでガヤガヤと音がした。"猪突猛進！"って声が聞こえた。嗚呼、絶対あの3人だ。即理解し、後ろを振り向くと、猪頭が
「おい！軍服女！俺と戦え！」
と、威勢よく言ってきた。
「こら！伊之助！」
「遙ちゃん〜！今日も可愛いね！」
炭治郎と善逸も一緒に来ていた。
この3人は、私と同期で任務で一緒になったり、稽古で一緒になることも多かった為、未だに交友がある。
他にも2人の同期の友人がいるっていうのは、また別の話かな。
私が鬼殺隊を抜けて、接点も無くなっちゃうのかな、と思っていたが、そんなことはなく、みんな当たり前のように鬼殺隊を抜けた私にたまに会いに来てくれる。
「伊之助！そろそろ名前覚えてくれる？」
「軍服女の名前ってなんだよ。」
「遙！朧月 遙！」
「伊之助、いつもそのやり取りしてるぞ。」
「むーっ！」
「あっ、禰豆子ちゃん、遊び来てくれたの？嬉しい！」
「あー、俺ずっとここにいたい……。」
何時も通りのやり取り。
こんな日常が、たまらなく愛おしい。
どうかこんな当たり前の日が変わらないようにと願うばかりだ。
「今日は、みんな非番？」
「あぁ。ちょうど昨日合同任務が終わったんだ。」
「じゃあ甘味処でも行こうよ！」
「むーっ！むー！」
禰豆子ちゃんは賛成してくれているようで、箱の中から声を上げた。
じゃあ行こうか！と、早速私は歩き出した。
--------ｷﾘﾄﾘ--------
次の担当は、硯さんです！
よろしくお願いします！
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