Being with you Ⅵ【鬼滅の刃】【時透無一郎】 (ページ6)

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幸せ者ページ6

「美味しい～！！！！」

ランジェリーショップでよくわからず蜜璃ちゃんにひっついていると、

店員さんに"May I help you?"なんて聞かれ、よくわからずYesマンをしていたら、あれよこれよと胸の大きさを測られ、おすすめのブラを紹介され、言われるがままに購入させられている。

…これ着たら、本当に無一郎がドキドキするの…？？

ちょっと私には大人すぎるんじゃ…なんてレジで思っていたが、隣で会計をしている蜜璃ちゃんはそれよりももっと露出の高いもはや紐のようなランジェリーを購入しているのを見て、無心になった。←

と、なかなか場違い感を感じていたお店を出るとなんだかお腹が空いて、

今は4人で昼食をとっている。

ハワイで有名なロコモコ丼。

ハンバーグと目玉焼きとデミグラスソースがいい感じにマッチしてすごく美味しくて、

日本で出される料理よりも多いくらいの一皿をペロッと全部平らげた。

蜜璃ちゃんもバクバク食べてご満悦のようだ。

お腹いっぱいで幸せそうな蜜璃ちゃんを見て、伊黒さんが嬉しそうに微笑んだ。

そんな伊黒さんを見て、私の心は暖かくなる。

…こんな日々が続けばいい。

大好きな人が近くにいて、

みんなが笑っている、そんな日々。

そんな想いに馳せていると、

「どうしたの？A」

と、隣の無一郎が心配そうに私に聞いてきた。

ハッと我に帰ると、目の前の伊黒さんたちがいなくなっていた。

「あれ！？伊黒さんと密璃ちゃんは？」

「お手洗いに行ったよ」

「そっか」

「…で、なに考えてたの？」

「え？いや…ううん、なんでもない。

なんていうか…幸せだなぁって思って」

「どうして？」

「だって大好きな人と、一緒に買い物して、美味しいご飯食べて、笑ってられるんだもん。

伊黒さんはお兄ちゃんみたいに優しいし、蜜璃ちゃんはいろいろ教えてくれるお姉ちゃんみたいだし、無一郎はいつも私の隣にいてくれるし、

私は幸せものだよ」

「え！Aちゃん私のことお姉ちゃんみたいって言った！？」

少し興奮気味でお手洗いから帰ってきた蜜璃ちゃんが会話に参戦してきた。

「え、あ、うん…」

「嬉しい！嬉しいわ！私もずっとAちゃんのこと妹みたいって思ってたの！とっても素直で可愛いんだもの！ね、伊黒さん！」

「あ、ああ…」

「お姉ちゃんって呼んでいいのよ！私やっぱりAちゃん大好きだわぁ～！」

そういって蜜璃ちゃんに強く抱きしめられた。

あったかいなぁ。