Being with you Ⅵ【鬼滅の刃】【時透無一郎】 (ページ23)

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全集中の呼吸【無一郎side】ページ23

「これを使うんだ！時透くん！」

次々と立ち向かってくるギャングを相手に身体技でどうにか持ち堪えているが、これではらちが開かない。

だって数は予想以上、少なくとも150人はいるだろう。

このままではあの主力と思われる3人に逃げられてしまう。

そう思った時だった。

倉庫の隅から鉄棒を一本、善逸が僕に向かって投げた。

1人のギャングを土台にして飛び、うまくキャッチした。

これならきっと…！！！！

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「霞の呼吸、参ノ型、霞散の飛沫！！！」

50人くらいだろうか。
周りにいたギャングが一気に倒れる。

我ながら驚いた。

だってダメ元だったのに。
今世では復習も練習もしていない。

なのに、1秒1ミリずれることなく、全集中の呼吸をし、前世と同じように技を出せた。

「雷の呼吸、壱ノ型、霹靂一閃！！！」

少し先で戦っていた善逸も、その技によってギャングを一気に叩き落とした。

…無惨にもらった力が、身体中にみなぎる感覚がした。

「時透くん！あと少しだ！一気にいこう！」

善逸と顔を合わせ、互いに頷く。

前世ではほとんど合同任務は無かったのに、なんという息の合いようだろう。

自分でも驚いた。

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「霞の呼吸、漆ノ型、朧！！！」

「雷の呼吸、壱ノ型、霹靂一閃、六連！！！」

まるで霞が雷と混ざり合って散り散りに晴れるようやに、周りにいた敵が一気に倒れ、静かになった。

骨折るくらいはしているだろうけど、
死んではいないだろう。

善逸と拳を合わせて微笑みあった。

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善逸「そういえば無惨…いない！？」

気づいた時には、敵幹部3人と、無惨の姿は見えなくなっていた。