※ 不機嫌/shk ページ12
『こんにちは！ちょっと早く着きすぎちゃった。ごめんね？』
「ん、大丈夫」
2ヶ月振りの彼の家。
張り切って可愛いスカートを新調してしまった。
対して彼は、緑のぶかぶかニットを着て気だるげに私を出迎えてくれる。
部屋着可愛すぎない？と頭を抱えつつ、
案内された彼の部屋に入れば、
大好きな彼の匂いがふわっと香った。
『今日は何する？』
普段からノープランの私たち。
特に何かをする訳でもなく時間が過ぎていくことが多いから、
自然とこの質問をするのが絶対になっていた。
「なんでもいいけど」
『えー、なんでもいいがいちばん困る』
「じゃあAは何がしたいの」
『ん〜…いつも通り、ゲームする？』
「…うい、わかった」
そう言って、
ぽりぽりと頭の後ろを掻く彼を見て
つい脳内で「？」を浮かべてしまった。
ゲームが好きな彼のことだ。
いつもなら「よっしゃ！PVPやろうぜ！」とノリノリなはず。
そう気になって彼の表情を伺うけど、やっぱり様子がおかしい。
なんなら、目線すら合わせてくれないのだ。
『ねぇ、もしかしてなんか機嫌悪い？』
「あ？気の所為だろ…」
『いーや。絶対気の所為じゃないよ。
全然こっち見てくれないし。』
「…………」
どうやら図星だったようで、彼は何も言い返さなくなってしまった
流石に心配になってきて、ベッドに座っている彼との距離を詰める。
手が触れそうな距離まで近付くと、
その瞬間グイッと腕を引っ張られ、彼に思いっきり抱きついてしまった。
「ふ、騙されてやんのw」
『は、はぁ！？なにが！？』
「機嫌悪いフリしたら、Aから近寄ってくるかなーって。
思った通りだったわw」
心底楽しそうに笑う彼に、
ふつふつと「悔しい」という感情が湧き出てくる。
ムカついて彼から離れようとするけど全くビクともしない。
「だめ。今日はAからキスしてくれるまで離す気ねぇから。」
『…騙したから絶対してあげない』
「ふーん。
じゃあ今日1日このままな？」
彼はまた、ぎゅぅっと抱き締める力を強くした。
『うぅ、いじわる…』
「は？
そんな顔されたら余計そそるんだけど。」
『へ、ちょ、待って…！？』
服の中に、彼の細い腕が入ってくる感覚を感じる。
「ほら、早くキスしないとどうなるかわかんねーよ？」
彼は私の耳元で、そう呟いた。
___________
落ち葉#さんリクエストありがとうございました
終わり
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ラテ。 - knさんで先生と生徒みたいなのが良いです！(できればknさんが先生で…！)夢主ちゃんは先生の事好きだけどknさんは一線を引いている…的な(抽象的でｽﾐﾏｾﾝ)恋愛上手めちゃめちゃ好きでした！次の更新も楽しみにしてます！ (2020年11月19日 13時) (
レス) id: 719843bd51 (このIDを非表示/違反報告)
落ち葉#(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございます！！めちゃくちゃ良かったです！やっぱりshkさんイケメン…！これからも頑張ってください！ (2020年11月8日 23時) (レス) id: 2620b8c2ab (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - リクエスト失礼！！knが後輩で夢主が先輩...的なの書いて欲しいです！！具体的でなくてすみません！！その他の設定は全てお任せします！！不機嫌めっちゃ好きでした。これからも頑張ってください！！ (2020年11月8日 5時) (レス) id: 009ba0f4f7 (このIDを非表示/違反報告)
哺乳瓶(プロフ) - 落ち葉#さん» コメントありがとうございます。 嬉しいです！ リクエストもありがとうございます。※不機嫌 shkにて甘々を意識して書いてみました。 甘々を描くのはあまり得意では無いので、解釈とちがっていたら申し訳ないです…これからもリクエスト等あれば宜しくお願いします (2020年11月8日 3時) (レス) id: 338edf4da8 (このIDを非表示/違反報告)
哺乳瓶(プロフ) - にゃーめー@サブ垢さん» にゃーめーさん初めまして。 コメントありがとうございます！ ニヤニヤしちゃうような小説をかけよかったです！ ヤンデレはまた描きたくなったら描きますね！またよろしくお願い致します。 (2020年11月8日 3時) (レス) id: 338edf4da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哺乳瓶 | 作成日時：2020年11月6日 3時
