3年A組の猫羽さん にっ！

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美術室にそーっと戻り、そのままドアに寄りかかり飴を舐めながら話を聞く猫羽








どうやら、甲斐はこのまま学校に残る。という話をしている所らしい










宇佐美、須永、魚住、真壁、熊沢が次々と学校に残るという決断をした









すると、猫羽の目の前にいた瀬尾が立ち上がる









瀬尾｢俺は抜ける｣








そう言った瀬尾を皆が見る









瀬尾｢正直、景山が死んだ理由とかどうでもいいし｣










その言葉を聞いた猫羽は、飴を噛み砕きポケットに手を突っ込んで瀬尾の前に立つ









｢…それ、本気で言ってる？｣








睨み上げるように瀬尾と目を合わせる彼女は、相当頭にキテる










ふっと鼻で笑って、舐め終わった飴の棒を瀬尾に向ける









｢…そっか。…確かに、僕もキミが死んだってそんな理由これっぽっちも興味が無い。それと同じか？｣










真顔で、冷たく淡々と話す猫羽から目を逸らし、瀬尾は鞄と携帯を手に取り逢沢にロックの解除を求める









そこに甲斐が立ちはだかり、瀬尾は足を止める










甲斐｢今、お前が出てったら警察がなだれ込んでそれで終わりだ｣









瀬尾｢…知るかよ｣









｢…はぁ｣









空気が重くなる中、柊の携帯が鳴り、それを見た逢沢は立ち上がって皆に言う










逢沢｢警察が来るっ！｣









その言葉に生徒はえっ！？と反応を示す










猫羽は爪を噛み、この状況をどうしようか考える










ズルズルと肩からパーカーが落ちてくるのをうっとおしそうに顔を顰めて、そのパーカーを脱いだ









(…大事なもんだし、一颯くんに掛けてこよ…)









美術室を出て、教室に入ると、諏訪と茅野が話をしていた









2人が猫羽を見るが、彼女はそんなこと気にせず、手に持っているパーカーを柊にそっと掛ける










｢ちょっと休憩…疲れちゃったから｣











寝ている柊に呟き、直ぐに立ち上がって教室を出て行く










その後ろを諏訪が着いて行く








諏訪｢…アンタ、猫かぶるの辞めたわけ？｣











美術室のドアに手を掛けたところでそう言われ、ピタッと止まる猫羽










｢休憩だって…笑うの疲れた。それに……今は上手く笑えない｣










後ろを振り向きそう答えて、美術室のドアを開けて中に入ってく

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