3年A組の猫羽さん

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｢のんびりしてたらホームルーム始まってる時間じゃ〜……まあ、いっか｣








ゆっくりと廊下を歩き教室に入ろうとしたところに柊先生が飛び込んでくる










｢ぴゃぁ！？び、ビックリしたあ〜せんせ、大丈夫？｣










柊の腕を掴んで支える猫羽









柊｢…ありがとう。大丈夫…だけど、猫羽。遅刻だぞ｣











｢んは〜ごめんねっ｣












猫羽が柊の横を通り抜けると、先生はカチャッとドアの鍵を閉めた









(鍵…？)








疑問に思いながらも通路を歩き途中途中挨拶をして、一番後ろまで行き、ロッカーにぴょんっと飛び乗る







甲斐｢猫羽おはよう｣







｢やぁやぁ、甲斐くん。相変わらずだね〜｣







足をプラプラとしながらのんびりと話す








諏訪｢いい加減席に座りなよ｣








｢机と椅子が無いのにどうやって座るの〜それに僕には必要ないよ｣








学校そんなに来ないしーと天井を見ながらニコニコと笑顔を崩さない猫羽にお前も相変わらず不思議な奴だなと甲斐は言う








そんな言葉に何も返さずチラリと教室のドアを見る








次に窓を見て、彼女はとても楽しそうに笑った









教卓に立つ先生が口を開く










柊｢今日は大切なお知らせがあります｣











そんな先生の顔を、目をじっと見つめる










柊｢今から皆さんには人質になってもらいます｣













ああ、ほらこんなにも彼は面白い…











卒業式の10日前…ようやく僕が待ち焦がれていた















ビックリ箱が開いた

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