【男性声優】自由気ままな如月ちゃん つー！

如月ちゃんと大型犬 Part３ ページ41

健人｢Aさぁーーーんっ！！｣



前からスゴい勢いで走ってくるものをひょいっと避ける



｢のぶくん飴いる？｣



岡本｢う、うん。えっと、大丈夫なの？｣



｢ん？なにがあ？｣



ポッケから飴を取り出してのぶくんに差し出しながら首を傾げる



岡｢あ、ありがとう〜｣



健｢うぅ、いてぇ｣



僕が避けてそのまま壁にぶつかって少し涙目になっているバカ



｢はぁ……本当にキミは少し落ち着きなよね｣



同じ目線になるようにしゃがんで押さえてる部分を見る



｢うわ、めっちゃ赤く……何？｣



目を見開いてる健人を疑問に思って聞いてみる



健｢い、いえっ…やっぱり優しいっすね…好きですっ｣



｢意味わからないから…まあ大丈夫そうね…僕ちょっとトイレ｣



立ち上がってそのまま室内を出て行く



………


健｢っ…はぁ、可愛い｣



岡｢あははっ…えっと健人くんは如月ちゃんのどこが好きなの？｣



健｢聞いてくれますかっ！！｣



岡｢圧がすごい…｣



健｢俺が事務所に入ったばっかりで…初めての現場で緊張してた時に…｣



……＿＿


ぴょこっといきなり視界に入ってきたタレ目で涙ボクロが印象的な女性



如月｢大丈夫？緊張しているみたいだけど｣



事務所での挨拶の時ずっとニコニコしながら話聞いてくれてた人だ


さっきまで先輩達と話していたのにどうして俺なんかに話しかけてくれたんだろう



如月｢えっと〜犬塚くんだったよね！｣



｢はいっ｣



如月｢やった！覚えるの苦手なんだけど…君の声好きだったからさあ｣



覚えちゃった〜っと少し照れながら話してくれる如月……



｢Aさん…｣




如月｢おぉ！？僕のこと知っててくれたの〜？｣



名前を呼ぶとやったーっ！と手を挙げて喜んでいるけど、貴方人気声優じゃないですか…




如月｢ふふ、後輩くん！緊張しなくていいんだよ、僕が…キミの先輩がいるからね｣



ふわっと優しく笑うAさん




あぁ、俺この人の事…



｢好きですっ！！｣



現場が静まり返るほどの大声を出してしまった



如月｢すみませんっ！ほんとすみませんっ！！キミねぇ！！｣



周りにペコペコと謝ってから詰め寄ってくるAさん



｢思ったより身長低い…可愛い｣



如月｢は？｣



……＿＿



健｢って感じです｣


岡｢如月ちゃんに身長の話はNGだからねえ｣


健｢後悔はしてないです｣


岡｢素晴らしい心意気だね｣

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