どこにでもある冬のお話。

想い続けてた気持ち ページ40

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あ「……太輔」


太輔「ん？」









テーブルの上に

いちごいっぱいのケーキと

マグカップに入ったコーヒーを並べて

ソファーの前に

２人並んで座った。

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あ「……由香さんのこと…ごめん」


太輔「…」


あ「何か、一方的に言っちゃって…」


太輔「…」


あ「さっきね、由香さんと話したんだ」


太輔「…え？」


あ「……大丈夫…。ケンカとかじゃない…
ただ、" お幸せに " って、言っただけ。」


太輔「…」


あ「…私…不器用すぎる…」


太輔「…」


あ「…太輔が今 誰と付き合ってるとか
私が口出しすることじゃない
って 言ったでしょ…？」


太輔「……うん」


あ「…………無理、…なの…」


太輔「…」

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１０年も

想い続けてた気持ち。

今更言うのは 何だか怖い。






だからかな…

薄っすらと、視界が涙で滲む。







だけど今 言わなきゃ

後悔する。



だから、伝えたい。


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あ「太輔が…私から離れるのは、やだ…」


太輔「…」


あ「…太輔に、好きな人が居ても…
応援なんて無理…」


太輔「…」


あ「……私…太輔のこと…








っ……！」

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身体中に広がる

あったかい 優しい温もり…




きついほどに

強く 私を抱きしめる手が

私の頰に移動したかと思うと




親指で優しく

涙を拭った。

不器用な恋は、不器用なまま→←好き。

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