どこにでもある冬のお話。

彼女の特権 ページ23

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_____ジャーー…


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あ「……はぁ、」








勢いよく水道から流れ出る水で

手を洗いながら、ため息。








私 何がしたいんだろう…。









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由香「Aさんっ」


あ「わ…由香さん…」


由香「なかなか戻ってこないから
心配したんですよ〜！」


あ「あ…ごめんね、今戻るね…」


由香「…ちょっと待ってください。」

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戻ろうとしてるのに

私を呼び止めた由香さん。


口調にも 少しイライラしてくる…





だいだい、言おうとしてることは分かるけど…

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由香「私、太輔と付き合ってます。」


あ「…」


由香「Aさんと太輔は、
ただの友達ですよね？」


あ「…」


由香「友達なら…
私たちの邪魔は、しないでもらえますか？」


あ「…え？」


由香「Aさん、太輔のこと、
好きなんですよね？」


あ「…」


由香「…見てればわかります。
だけど、私、太輔の彼女なんで、
諦めてもらえますか？」


あ「…」


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…なんなの、この人。

言いたい放題言って。






" 彼女の特権 " みたいな感じで

淡々と話す由香さん。






さすがの私も

何か言わないと気が済まないから






あ「…勝手に決めつけないで貰えますか？
私と太輔は、とっくに終わってるんで、
心配する必要無いと思いますけど。」









こう告げて

足早にその場を立ち去った。

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