兄妹のヒミツ。【F】

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あ「…太ちゃん、遅いなぁ…」


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夜の８時。

いつもなら７時には帰ってくるのに

残業かな？

母「A〜、ケーキよ。」

あ「わ、やった！」

父「あ、その前にお母さん、Aにアレを」

母「そうね♪」

そう言うとお母さんは

タンスから、箱のような物を出した。

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あ「え、何？」

母「Aも大人になったし…
たまには大人っぽいプレゼントよ♪」

あ「わっ！可愛いネックレス！」

先にハートの付いた

ちょっと大人っぽいネックレス。

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あ「ありがとう♪早速付けてみるね！」

洗面所まで行って

鏡を見ながらもらったネックレスを付ける。


その時、玄関から物音がした。



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太輔「ただいま…」

あ「太ちゃん！！おかえりなさいっ」

出迎えに玄関に行くと

太ちゃんが疲れた表情だった。


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太輔「あー…A。ただいま。」

あ「…太ちゃん、疲れてる…？
待ってて。あたし、ご飯の用意…」

太輔「今日は、いいや。
疲れたから、もう寝るよ」

あ「あ……そっか。」

あたしの横を通りすぎて、寝室に向かう太ちゃん。


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ちょっと、寂しいかな。

今日は誕生日なのに…。

太ちゃん、" 帰ってきたら "って言ってたのに。

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