Rainy Season1 《KMF》

orange*1 ページ22

あ「ねぇー渉ー」

横「んー？」

あ「どこか出かけようよー」

横「いいけど…外見てみ？」

あ「むぅ…」



付き合って3年。
大学を卒業してお互いに就職した。
珍しくなにも予定がない休日。



せっかくの休日なんだからデートでもしたいなーなんて思ったのに。
そとは毎年恒例の梅雨で、雨模様。



横「お家デートもいいじゃん。ね？」

あ「しょうがないか…」



とは言っても。
特にすることもなく…



あ「ひまー」



私は暇を持て余しているというのに。
隣で渉は何かに没頭中。



あ「何してんのー？」

横「んー？久しぶりに料理でもしようかなーって。
A何食べたい？」

あ「作ってくれるの♪？」

横「うん」

あ「渉の料理おいしいんだよねー♪
私よりうまいってのが納得できないけど…」

横「Aのもおいしいから(*^^*)
それにいつも作ってくれてんのはAじゃん？」

あ「そうだけど…」



渉はなんでもできちゃうの。
それに対して私はなんでも並。
こんな私が彼女でいいの？って思っちゃう時もある…



横「これなんかおいしそうじゃない？」

あ「あ！ほんとだ！」

横「…一緒につくろっか♪」

あ「うん！」

横「これ作るんだったら買い物行かないとな。
ってことで、行くぞー」

あ「はーい！」

横「ついでにお昼は外食にしよう！」

あ「やったー♪」



どこか行きたいっての考えてくれたのかな？
そんなさりげない優しさが渉の好きなとこ。



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