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その時も、時間構わずひっきりなしに連絡が来た。
手紙が入っている、なんて日常茶飯事だし、後をつけられている、誰かに見られている気がする、何かが自宅に仕掛けられているかもしれないなんてものも来た。
多分警察に頼んだ方が早いよ、って思うけど、お金を払ってもらってるからには成果出さないといけない。学校でも彼と話すようにして、できる限り情報を集めた。
｢ん〜…おかしいなぁ｣
ニ｢なに？｣
｢佐藤くんなんだけどさ、ちょっとホントかどうか分からない時があるというか｣
千｢分からない？｣
ニ｢確かに、俺も嘘くさいなって思ってた｣
｢だから言い方…。短期間でこれだけの被害が出てるなら、絶対警察に頼んだ方が早いんだよ。実際私たちはあんまり進められてないし。あと、これっていう証拠が少なすぎるんだよね｣
ストーカーだという女性にあったことはない。長い髪っていう特徴しか知らないし、明らかに情報量が少なすぎる。大学でも一緒に行動するようにしてるから、もっと早く情報は集まるはずなのにな。
1度警察に頼んでみてはどうか、と聞いてみたのだが、恐ろしく怖い顔で｢Aさんは俺が心配じゃないの？｣と聞かれてしまい、なんとも微妙な返事をしてしまった。
二｢まぁ俺らももうちょい頑張ってみるわ。な、千賀｣
千｢うん、Aもなにか分かったらすぐに教えてね｣
｢ありがと、頼りにしてる｣
ニカと千ちゃんは7人の中で1番歳が近い2人組。
頑張ったら大学生いけるんじゃない？って思うくらい顔も整ってるし、大学一緒に入って欲しいなの思ったが、そういえばニカは特にダメだった。
｢ニカも千ちゃんも大学来れたら良かったのにさ〜…｣
二｢それは許して｣
千｢てか顔でバレるでしょ｣
それから3人で話し合い、ミヤに協力してもらって、私にくる佐藤くんの連絡のみが全て全員に回るようなシステムに変えてもらった。これで情報共有が楽になる。
｢ありがとう、これで少しは進むといいな｣
宮｢お易い御用だよ、また何かあったら言ってね｣
そして数日後、事件は一気に急変する。
きっかけは佐藤くんからの1本の電話だった。
｢もしもし？Aさん？｣
｢もしもし、どうしたの？｣
｢助けて…ストーカーの奴が…刃物持って玄関にいるんだ…！｣
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作者名：きのこ丸 | 作成日時：2020年11月18日 3時
