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『情報？』
｢うん。貴女が友達を助けたい気持ちも、ここに来た覚悟もよく分かる。力になりたいの。まぁ、少し大がかりにはなるかもしれないけれど｣
『え…？』
横｢探偵って言うのは間違ってない。でも、時々ちょっと変わったお仕事をするんだ｣
｢色々黙ってて貰わないといけないこととかあるけど｣
横｢その上で、何か君を助けられる理由になるものはある？｣
『…いじめの主犯が大手家電メーカーの跡継ぎなんです』
｢跡継ぎか…。上手く行けば株価を暴落させられるかもしれないな｣
横｢よし、分かった。この任務を受けよう｣
『本当ですか？』
｢じゃあます高校とその子の名前と…｣
主犯格は同学年の嶺岸淳之介。Negishiグループの長男で、依頼者、被害者と同じ高校に通う2年生だ。あぁ、確かにNegishiの炊飯器は我が家でも使ってるし、家電業界を総なめにする勢いだと聞く。
後日、私達は校内に入ることが出来ないので、依頼者にペン型のボイスレコーダーを渡し、映像や声として残してもらえるようにたのんだ。
｢あとは聞き込みだね｣
北｢株価の暴落狙いか。もう宮田は他の会社の株買ってんのか？｣
｢うん。そろそろ活動資金も欲しかったところだし、5万円分以上稼がせてもらおうじゃないの｣
久しぶりに裏のお仕事だ。緊張と興奮が入り交じる。
私達の狙いは、いじめ事件解決によるNegishiの株の暴落。それにより競争してる他の企業の株は必然的に多少上がる。そのタイミングで今買っている株を全部売ってぼろ儲けってわけだ。
ただ、これはあくまでも最終的な狙い。
1番は依頼者の言うように、いじめが終わって、尊い1人の生徒が楽しく学生生活を送れるようになるようになることだ。
｢いじめなんて言葉で片付けていいもんじゃないんだよ｣
北｢まぁ、いっぺんそいつも痛い目見た方がいいだろうな｣
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作者名：きのこ丸 | 作成日時：2020年11月18日 3時
