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シャワーを浴び終わった男達は各々テーブルに着いて手を合わせる。ひと足早く私は横尾さんと朝食を食べていた。
テレビに移る俳優は昨日私の横で紅茶を飲んでた人だなんて誰が信じるだろう。
彼は藤ヶ谷太輔、世の女性を虜にする今をときめくスーパースターだ。しかしそれは表の顔。芸能界からありとあらゆる情報を集め、時に現場まで赴き共に任務をこなす列記とした私たちのメンバー。
二｢やっぱりガヤさんかっこいいね｣
千｢こんなキラキラスマイル向けられたら大方の女の人断れないよ？｣
｢そうだね〜、何も知らなかったら、ね｣
横｢ほら今日浮気調査入ってるんだから早く支度して、食べ終わった人から身支度、早く！｣
日中、私達は福原探偵事務所の探偵として働く探偵。
迷子、犬の散歩、買い物から、浮気調査、強盗、誘拐事件まで、お金さえ払ってもらえれば可能な限り依頼者の願いを叶える。
福原というのは前所長の苗字。前所長は去年、昔負った傷がぶり返してしまったため、表舞台からおり、私達に全てを託してくれた。今でも甘いものを片手に時々私たちの様子を見に来てくれる。
もちろん、私達の裏のお仕事も知っているため、怪我にはよく気をつけなさいと言った内容の言葉もよく貰う。
食器洗いは交代制。今日はミヤの日なのでミヤが洗い物をしてくれる間に私達はメイクや着替え等身支度を始める。事務所にいる現所長の横尾さんと玉とミヤはオフィスカジュアルに、外に出る私とニカ千はいつも通りのラフな格好に。
横｢ごめんA、ミツだけ起こして来てくれない？多分もう事務所開けなきゃ行けないし、鍵は持ってるよね｣
｢うん、分かった｣
横｢朝ごはんはあっためて適当に食べさせておいて。行ってきます｣
事務所組を見送り、私は2階へと上がった。
可愛らしい北山と書かれたネームプレートのドアを開ければ可愛くないおじさんがいる。
改めて紹介しよう、こいつは北山宏光。
私のバディで、私達のリーダー。皆の指示を元に私は基本ミツと作戦を遂行する。寝起きが悪くてほぼ毎日私が起こしに来ている。私横尾さんに怒られて早起きの練習したのに。
｢ちっちゃい人起きて。今日尾行する日だよ、早く起きて｣
ふっくらした頬をむぎゅむぎゅと掴めば、クリっとした瞳がうっすら開く。
｢おはよ｣
北｢その起こし方どうにかなんない？｣
AM8:30
今日も私が始まる
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作者名：きのこ丸 | 作成日時：2020年11月18日 3時
