検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:112,657 hit

78 ページ6

【Kside】


人間という生き物は勝手だな。



とつくづく思うようになってきた。



俺も含めて・・・。



玉や二カは俺の事を大切に思って、応援してくれていて。



けど、それを答えられない自分が嫌で。



俺って弱い人間だな。








 



たぶん、



玉があの時、電話をくれなければ



俺は完全に諦めていただろう。



車内で一人



「どうせ9年前の事なんて。」



なんて思ってて、



もうこのまま連絡を取らず、



関係を絶ってしまえば忘れられるだろう。



って真剣に考えてた。



 





 






でも



玉「お見合いをしたいって決めたミツは、そんなに浅い気持ちだったの?」



そう玉に言われたときに



『俺は15年前の後悔を、お前を取り戻すことを・・・』



北「決意したんだ・・・。」



大事なことを思い出した。



玉「えっ?」



親父に写真を見せてもらった、



あの時に。



俺は決めたじゃないか。



北「ありがとう、玉。」



玉「えっ、何が?」



15年前の後悔をもう繰り返さない。



神様がくれたチャンスなんだ。



北「俺、もう一回やってみるわ。」



玉「う、うん・・・?」




絶対に取り返してやる。



見てろ、



横尾渉!!







玉「ごめん。全然、把握できないんだけど。」













玉「まぁ、とりあえず。ミツがやる気を取り戻したってことね。」



一人で勝手に完結していた俺は、



とりあえず玉に



簡単に今の心の内を話した。



北「おう。」



玉「そりゃ、よかった。」



一応、理解してくれてるらしい。



玉「でも、ここからどうするか。・・・だよね。」



北「そうだな・・・。」



確かに。



あんな別れ方をして、仲を深めることはできない。



玉「まぁ、考えがない事もないけど・・・。」



玉はふんわりしてるけど、頭の中はわからない。



玉「とりあえず、Aちゃんには会ったほうがいいと思う。」



北「まぁ、そうだな。」



玉「まぁ、まずは敵に近づくっていうのもいいと思うよ。」



北「横尾さんに近づくか・・・。」



こうして、玉は俺と一緒に



夜通しまで作戦を考えてくれた。



そして、次の日。



玉「とりあえず、まぁミツは仕事行きなよ。」



北「いろいろ、ありがとうな。」



玉「乗り掛かった舟だし、最後まで付き合うよ。」



北「玉がいてくれて本当に助かった。」



玉「じゃあ、また夜。」



そうして俺たちの



作戦が始まった。

79→←お知らせ。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (201 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1161人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ベニテングダケ(プロフ) - とっても、おもしろいです!!痒い所で終わってしまったの、続きが気になります!更新おまちしてます!! (2019年11月2日 14時) (レス) id: f53251ceeb (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とてもおもしろかったです続きが読みたいです。 (2018年1月7日 20時) (レス) id: 09a41a0481 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - いつ便新してくださるのか楽しみです!!しっかり待っているので、自分のペースで便新してください!!応援してます!! (2017年8月24日 21時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新楽しみに待っていますね! (2017年8月24日 14時) (レス) id: db525185f4 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 便新ファイトです!!いつきさんを応援してます!! (2017年8月4日 12時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いつき | 作成日時:2017年6月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。