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【Kside】



『訳わかんない。もういいよ。』



これが昨日、あいつの最後の言葉。



あの言葉を残してあいつは去って行った。



あれでよかったんだ。



あれで・・・。



横「大丈夫ですか?」



北「はい?」



横「いや、すごい考え事してるなって。」



あぁ、今横尾さんと話してたんだっけ。



北「あ、すいません。なんの話でしたっけ。」



横「休みます?」



北「いや、大丈夫っす。」



自分のせいで仕事に支障をきたすわけには・・・。



横「はぁ・・・。じゃあ話続けますね。」










『ブーブー』



横尾さんとの会議中に



俺の携帯が鳴った。



友達からだったら、切っていたが



まさかの会社からだった。



北「すいません、会社からなんで出ていいですか?」



横「あぁ、どうぞ。」



俺はそっと席を立ち、廊下で電話に出た。



北「もしもし、北山です。」



『北山。今大丈夫か?』



北「はい、少しなら。」



電話をかけてきたのは人事部の上司だった。



こんな時期に珍しい。



『プロジェクトにあたって忙しい所悪いが、少し報告しておこうと思ってな。』



北「はい。」



『実はな・・・。』



北「はい!?」



この電話の内容が、



俺の全てを狂わせる事になった。













【Yside】


北「はい!?」



横「わぁ!びっくりした・・・。」



廊下から北山さんの大きな声がした。



その後も何か慌てている声が聞こえた。



横「えっ、大丈夫かな・・・?」



今日少し元気なかったし、調子悪いのかな?



仕方ない。



今日は早く終わらせるか。



そうやって、パソコンに手を置いたとき



『バタン!!』



北山さんが慌てて中に入って来た。



横「わぁ!!!もう、どうしたんですか!?」



すると彼は急に荷物を片付けだし



北「すまない!急いで会社に戻らなきゃいけなくなった!!」



横「はぁ?」



と意味の分からないことを言い出した。



北「明日埋め合わせするんで!じゃあすいません!!」



そして、何回かこちらに頭を下げて



風のように去ってしまった。



横「お、お気をつけて・・・。」



何だったんだ・・・。



とりあえず状況が把握できない。



横「えっと・・・。俺一人?」



会議室には、もちろん俺一人。



そして訳の分からないまま、



ゆっくりと作業を開始した。









後日。



俺は事の重大さを思い知らされる。

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ベニテングダケ(プロフ) - とっても、おもしろいです!!痒い所で終わってしまったの、続きが気になります!更新おまちしてます!! (2019年11月2日 14時) (レス) id: f53251ceeb (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とてもおもしろかったです続きが読みたいです。 (2018年1月7日 20時) (レス) id: 09a41a0481 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - いつ便新してくださるのか楽しみです!!しっかり待っているので、自分のペースで便新してください!!応援してます!! (2017年8月24日 21時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新楽しみに待っていますね! (2017年8月24日 14時) (レス) id: db525185f4 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 便新ファイトです!!いつきさんを応援してます!! (2017年8月4日 12時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いつき | 作成日時:2017年6月7日 21時

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