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北「とりあえず、それでいいだろ。」



貴「付き合ってくれてありがと。」



30分後、



なんだかんだでジャケットとスーツを買い



トイレでさっと着替えた。



そして、駅まで一緒に向かって歩いる。



貴「借りたジャケット、クリーニングに出して返すね。」



北「いや、いいよ。」



貴「でもコーヒーの匂いついてるし・・・。」



北「いいって。」



そういって宏光は



私の手からジャケットが入っている紙袋をひったくった。



そんな彼に冗談で



貴「いじわる。」



って言ってみる。



すると、



北「今更だな。」



ふっと笑いながら最もな事を言われた。










ラッシュが収まり、



少し人通りが少なくなって来た。



横で宏光は伸びをしながら



北「てか、腹減った!!」



と大きな声で叫んだ。



貴「確かに・・・。わぁ、もう8時じゃん!」



北「お前のせいだから。」



貴「すいません・・・。」



確かに私もお腹が空いてきた。



よし、ここはお礼を兼ねて



宏光に奢ってやるか。



貴「今日のお礼に奢ってあげるから、どっか食べにいこう。」



北「何、お前が奢ってくれんの?」



まじか!と声を漏らす宏光。



失礼な、私も奢るくらいお金はあります!



貴「お礼だからね!」



北「はいはい。あ〜でも、やめとくわ。」



貴「えっ!?」



おっと・・・。



これは予想外な展開・・・。



こいつだったら



「じゃあ高級なコース料理!」って言ってくるんだと思ってた。



だってこいつ、いきなり手料理作れとか言ってくる人なんだよ。



貴「な、なんで?」



北「え、そんなに俺と食事したいの?」



貴「そ、そうじゃないけど・・・。」



北「ならいいじゃん、お礼とかいらねえし。」



何だろ。



宏光、変。



貴「予定とか入ってんの?」



北「いや。」



貴「お金とか気にしないで、全然大丈夫だから。」



北「金とかじゃない。」



貴「何よ。」



北「別に。」



なによ、さっきまでは優しかったくせに。



貴「ずるいじゃん、そっちは勝手にちょっかいかけたりするのに。」



北「・・・。」



貴「なんで行かないのよ。」



宏光は前を見たままで



こちらを見てくれない。







 








北「横尾さんと約束したんだ。だから行けない。」









 


貴「や、約束・・・?」



宏光の口からは



想像もしない言葉が出て来た。



北「お前を奪うから、守るんだ。」

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ベニテングダケ(プロフ) - とっても、おもしろいです!!痒い所で終わってしまったの、続きが気になります!更新おまちしてます!! (2019年11月2日 14時) (レス) id: f53251ceeb (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とてもおもしろかったです続きが読みたいです。 (2018年1月7日 20時) (レス) id: 09a41a0481 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - いつ便新してくださるのか楽しみです!!しっかり待っているので、自分のペースで便新してください!!応援してます!! (2017年8月24日 21時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新楽しみに待っていますね! (2017年8月24日 14時) (レス) id: db525185f4 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 便新ファイトです!!いつきさんを応援してます!! (2017年8月4日 12時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いつき | 作成日時:2017年6月7日 21時

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