お見合い相手は、いじめっ子 【K】

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玉｢似合ってるね。｣



貴｢あ、ありがとうございます！｣



玉森さんが私のために用意してくれた、



紺のシャンパドレス。



高そうで着るのに戸惑ったけど



着てみるとやっぱり素敵。



貴｢えっとお金は・・・。｣



こんな高そうな服、



買ったことないけど



恐る恐る値段を聞いてみる。



玉｢あ、いらない。｣



貴｢え！？｣



玉｢Aちゃん、似合ってるからプレゼント。」



貴｢いや、悪いです！払います！｣



まさかの返答が。



玉｢いらない、いらない！プレゼント〜。｣



貴｢でも・・・。｣



宏光からもなんか言ってよ！



と思い、



私は後ろにいる宏光を睨むと



北｢いいじゃん、貰えって。｣



の一言。



玉｢ほら、ミツも言ってるし。｣



貴｢いや、払いますよ・・・。｣



玉｢じゃあ、またお店に来て。その時に買ってよ。｣



貴｢じ、じゃあお言葉に甘えて。｣



なんて優しい人なんですか、玉森さん。



絶対お店に行かせてもらいます。



それに比べてこの



北｢はあ、疲れた。｣



チビ男！



今日、1個もいい所ないんですけど！



玉｢明日もセットしてあげるから、おいでよ。｣



貴｢そんな、悪いですよ。｣



玉｢いや、これは本当に俺がしたいだけ。お願い。｣



貴｢じゃあ、明日も頼みます。｣



何から何まで本当に申し訳ないな。



そして、明日は



ここまで宏光が迎えにきてくることに。



北｢そういえばお前、マナーとか分かってんの？｣



貴｢え、う、うるさいな！｣



ある程度の常識なら・・・。



貴｢たぶん、分かるよ！｣



玉｢うわ、すんごい心配。｣



北｢はぁ・・・。｣



明日、本当に不安なんですけど。



玉｢ちなみにミツ、なんのパーティーなの？｣



貴｢あ、確かに。私、何も聞いてない！｣



北｢友達が、ホテルを作ってさ。それの開店記念パーティー。｣



へぇ。




って、



貴｢私、関係ないじゃん！｣



その友達とか知らないし！



北｢まあ、来たらわかる。｣









このパーティーで、



波乱な展開が待ち受けることは



まだ誰もしらない。

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