お見合い相手は、いじめっ子 【K】

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北「I'll need a little more time to think about tihs.」



貴「・・・・。」



目の前で繰り広げられている英会話。



中高で英語を習ったし、それほど苦手ではなかったはずなんだけど・・・。



貴「全くわからん・・・。」



英語をペラペラ流暢に話す宏光は



仕事モード全開。



こういうのって、なんかカッコいい。









ん？



私っ、今、



こいつ見てカッコいいとか思った？



貴「・・・・。」



ないないない。



なんかの勘違いだよね。



それを否定するかのように、私は首を振る。



北「なにしてんの、気持ち悪い。」



貴「えっ？」



首をブンブン振っていると



まさかの罵声が。



貴「えっ、終わった？」



北「今、終わった。」



貴「ふ、ふ〜ん。」



宏光はポケットに携帯をしまうと、



北「あのさ・・・。電話してる時、じっと見てくるのキモイ。」



貴「はぁ？」



突然のキモイ発言。



北「ずっと見るな、ブス。」



貴「な！別に、見てません！！」



北「いやいや、そのキモイ顔で、じっと見てたよ。」



貴「キモイは余計！」



私は気づかないうちに、



英語を話す宏光にくぎ付けだったらしい。



なんか恥ずかしいんですけど・・・。



恥ずかしさで下を向いていた私を見て



宏光は肘をつきながら、バカにしたように『フン』と笑う。



貴「な、なによ・・・。」



その小ばかにした感じ。



絶対何か企んでいる宏光に



恐る恐る聞くと









北「英語を話す俺に、惚れちゃった感じ？」



ニヤッと笑いながら生意気な口をきいてきた。








貴「はぁ！？」



北「そうかそうか。」



貴「そ、そんなわけないでしょ！！！」



やっぱりこんな自意識過剰男、



絶対にかっこよくありません。



貴「ごはん抜きにするよ！！！！」

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