お見合い相手は、いじめっ子 【K】

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貴「うん。無理だね。」



煮込みハンバーグは煮込んだら途中でやめられないし、



なんせまだ準備がある。



貴「とりあえず無理って連絡入れるか。」



(※『』で示されているのがLINEです)



貴『今、手が離せないから無理。』



北『はあ？なに、じゃあ俺に駅でずっと待ってろっていうの？』



貴『地図送ったじゃん！』



北『駅は見た。けど、後は読むのがめんどくさい。』



なにそれ！駅だけ確認して来たの？



だからお前が迎えに来いって事？



貴「自分で来いよ！！」



貴『料理できないんですけど。』



北『えっ、まだできてねぇの。』



貴『うん。』



北『使えねぇな。』



いや、お前が作れって言ったんじゃん。



何！？使えないって！



本当最低だな、こいつ。



私はもう一層の事、



このLINEの画面を閉じて



無視してやろうか。



って思ったけど



北『いいから迎えにこい。』



今、駅で待ってるんだよな・・・。



なんだかんだ改札口で一人で



私の事を・・・。



って考えると



貴｢仕方ないな。行ってやるか。｣



結局折れてしまった。



まあ、別に火を止めたら問題ないし。




仕方ないから、行ってやろう。



貴『行くけど、料理不味くなっても知らないから。』



北『は？何不味いの食わせようとしてるの？』



もう、既読無視。



私は携帯を閉じ、



煮込みハンバーグとスープの火を止めて



外に出る準備をした。



その間、



『何で、無視すんの？』



などLINEが送られて来てたが、



もう全部無視。




靴を履いて、



小さなカバンに携帯とポーチを入れ




貴｢さ、迎えに行きますか。｣




ワガママっ子を迎えに行く。

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