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友人と別れた頃には外が薄暗くなってきていた。
新しいシューズを手に入れたので、明日からの部活も気合が入る。

そして、今日1番の収獲は……



『いちじゅうひゃく………いちまんきゅうせんえん』



胡蝶蘭のお値段は高校生には優しくない。
そして、胡蝶蘭はお手入れも難しいし、ごくごく普通の一般家庭ではそんなに見ない花だそう。

確かに、開店祝いなどでお店に並ぶイメージの胡蝶蘭を買って帰ったりしたら母にドヤされるに決まっている。



「これなんかどう?」



そう言って店員さんが見せてくれたのは手作りのブローチ。
自分で作ったというソレは雑貨の方で販売しているらしい。
ひまわり、薔薇、チューリップなど代表的な花のブローチはよく売れるものの、蘭のブローチは人気が少し落ちるらしい。
刺繍で丁寧に作られたソレは、大雑把な私にはとてもじゃないけど真似出来ない代物だ。



『買います!』



購入以外に選択肢などなかった私は迷わず購入して、鞄に付ける。
見てるだけで口元が緩んでしまうのは何でだろう。

今だってほら、鞄に付いたブローチを見るとフフフって笑ってしまう、キモい人になってる。



「何か良い事あったのか〜?」



フフフ、とニヤける私に声をかけてきたのが誰だかなんて顔を見なくても直ぐに分かった。



『蘭!』



振り向きざまに名前を呼べば、警棒持って顔に血が飛んでる大好きな蘭がいた。

物騒、危険、そんな言葉がよく似合う男だ。





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設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷蘭 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:恋愛
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尾熊乃碧 - ハラハラドキドキ、面白かったです。 (2022年6月4日 9時) (レス) @page26 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりまる | 作成日時:2022年1月19日 23時

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