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「Aちゃ〜ん、着れたー？」
何でこんな事になったのか。
髪の毛を整えてもらって、メイクをしてもらって…そこまではギリギリ良かった。
魔法をかけられたみたいで、少し嬉しいと思っていた自分もいる。
でも、そこから歯車がおかしくなったのだ。
髪の毛を染めようという兄、蘭の提案で真っ黒だった髪の毛はミルクティーのような色になった。
黒縁眼鏡がダサいと言う弟、竜胆の提案でコンタクトを作りに。
そして、今。
もう何年も避けてきたキラキラしたアパレルショップ。
とりあえず入れ、と押し込まれたフィッティングルーム。
何着も運ばれる着たこともなければ着方も分からない可愛らしいデザインの服。
そして、着れたー？という、蘭の声にまだ後ろのファスナーが上がりきっていなかったのにフィッティングルームの扉は開かれる。
『ま、まって…！』
「イィ眺めだな〜」
そう言って中に入ってきた蘭は、私の肩に触れた後ゆっくりと背中のファスナーを上げた。
男の人に触られる免疫など皆無な私は、冷たい指先が肩に触れた途端にビクリと肩を震わせた。
「取って食わねェから安心しろー？」
そこまで飢えてねェよ、と言いながらもファスナーは上がりきっている筈なのになかなか肩から手を離してくれない。
『は…いたに…くん……離して…！』
「"蘭ちゃん"って呼んだら離してやっても良いけど？」
鏡越しに写る灰谷くんの顔は、王子様…というよりも意地悪義姉さんのような顔をしている。
「色、めっちゃ白いのなー、ガラスみてェじゃん」
そう言って肩に段々と近付く灰谷くんの形の良い唇。
それより先を見るのが怖くなり、鏡に写る姿が見えないように固く目を閉じた。
「摘み食いは良くねーか」
肩スレスレの所でそう呟いた彼は、フィッティングルームから出て行った。
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きりまる(プロフ) - 推しが尊いお米さん» ありがとうございますー！！最初は蘭ちゃん落ちだったのですが…(笑)蘭ちゃんのお話も頑張ります！また、宜しくお願い致します(*^^*) (2021年12月1日 23時) (
レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いお米 - 見ました!!!竜ちゃん落ちあんまりない(気がする)から嬉しいです。私も蘭ちゃんにも幸せになってほしいし、他の作品ももっと見たいです!! (2021年12月1日 23時) (レス) @page28 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - 推しが尊いお米さん» はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます！！更新遅くてすいません〜(汗)ラストまでアップしましたので、宜しければご覧下さい……！応援ありがとうございます………！！ (2021年12月1日 19時) (レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いお米 - 続きが気になりすぎます!!!!これからも応援してます。更新楽しみにしてます! (2021年12月1日 18時) (レス) @page24 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - HSさん» はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます！もうすぐ完結予定です♪ (2021年11月30日 21時) (レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2021年11月16日 20時
