赤と黒のマフラーつけた暗殺者 2 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:8,605 hit

54 ページ6

その日の放課後

E組の渚達がA組の五英傑と賭けをしたそうでやる気満々になったが…

僕は、A組と同じ実力だから参加は禁止って連絡が朝来た。いや、おかしいやん僕も参加させてや

「エーミール先生、なんで僕だけハブられたんやろ」
「う、うーん、私としては君が1位取ると信じてますし他の人の為に今回だけ我慢したらどうですか？」
「……帰ったら紅茶」
「良いですよ」

エーミール先生に撫でられてハブられて下がっとったテンションがあがった。それから2人で殺せんせーの提案したものを見る……コレを寄越せ、とか殺せんせーは欲張者やん

ちなみに殺せんせーから権利の事聞いたら、普通に権利は与えるから大丈夫って言われたから勉強を頑張れた。
グル兄さん達からも応援されたから……テスト、ほんまに頑張ろ

そして、期末テスト当日……部外者が騒ぐのにため息をつき単語帳を読みながらテスト会場に行くと既に何人か来ていて見たんやけど……え、誰か分からん奴居るんやけど

「誰なん、あれ」
「律役らしいよ」
「り、律役？」
「うん、烏間先生から聞いたんだけど…理事長から流石に人工知能の参加は許されなくてネット授業で律が教えた替え玉を使う事でなんとか決着したそうだよ…」
「理事長がよく許したなぁ」
「……「大変だな、コイツも」という哀れみの目を向けられたそうだよ」
「そ、そうなんや…」

自分の席についたと同時にチャイムが鳴る。今からやるのはテストやけどE組の皆にとってはA組との戦闘

僕は参加出来へんから眺めとるけど……まあ、今回は皆頑張っとったから大丈夫やろうな。必死に勉強しとったし今回は殺せんせーが立てた目標がある
後はいつも通りテストを頑張ればええ

「さぁて、いつも通り終わらせてエーミール先生達にもっと褒めてもらお」

そう呟き、僕は鉛筆を紙に走らせた

耳をすませながら問題を解いて行くんやけどシャーペンや鉛筆を走らせる音は止まる回数が少なく、僕も頭をフル活用してテストの答えを書き続ける。

そういや、カルマの奴「今回のテスト余裕だよ」なんて言うとったけど大丈夫なんかな？
慢心したら足元をすくわれるのに

まあ、僕には関係あらへんな。そう思いながら2日間のテストをやり、3日かけて本校舎の先生達が全校生徒の採点をし……遂に全教科の採点がE組に届く